下万願寺の石仏

所在地:加西市

万願寺と言ってもお寺ではありません。 加西市の北部にある下万願寺という集落を歩いていて見つけました。

お堂の中にさらに小さなお社がある。中央には木製の阿弥陀仏?が祀ってある。その 向かって右に石仏があった。動かせないのでこの角度からしか写真は写せません。

三尊の姿だったのでてっきり阿弥陀三尊と思いこんでいました。家であらためて写真を 見てみると中央の本尊は錫杖を持っています。ということは地蔵菩薩です。

地蔵菩薩の三尊を一つの石に彫ったものを『一石地蔵三尊形式』というそうです。 本来は六道を現す六地蔵の姿が多いのですが、苦しみがとくにひどい地獄、餓鬼、畜生道 (これを三悪趣という)を受けもつ三体の地蔵を現したものです。

作られた年代などは判りませんが、見た目には近代のものとは見えません。 しかもこの単純な姿を見て思い出すのは、同じ加西市にある五百羅漢です。 あまりにそっくりなのでなにかの関連があるのではと想像したりしてしまいます。

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