所在地:朝来市生野町大外
これら七所庚申のレポートは時系列に並べられていないのでわかりにくいところもあると
思うのだが、表題の大明禅寺ですべてを見たことになりました。
そう思って残りのものを見直してみると山行きのレポートのついでに書いたものもあり
見比べることすらやりにくい。
時間があれば写真も撮しなおして、七つを比べられるようなレポートを
作ってみたいと思う。
黒川温泉の横手から参道があり『雲頂山 大明禅寺』とある。
この寺の裏手にある三等三角点、標高876.4mのピークは当然ながら雲頂山なのだが、
国土地理院には雲須山となっている。これは国土地理院が頂→須と読み間違え(あるいは書き間違え)で
こうなったのだ。明治に選定されたときの間違いを未だに訂正しない役所仕事。
公務員がいかに手抜き仕事をしているのか、これでも証明できる。
門をくぐると正面に開山堂がある。茅葺きの屋根は苔むしてそれなりの時代を感じさせるが、
単に予算が無くて補修をしていないだけなのかも・・・。石仏とは関係ないが、その石段には『大工』という
彫り文字の落書きがあるのだった。その開山堂の裏手に回ると目的の青面金剛がある。
開山堂裏手の白壁際に取って付けたような祠がある。
生野町新町のN氏によると元来からここにあったのではなく、黒川ダム近辺にあったものを
ここに移設したらしい(現在確認中)。目立つ場所でなかったため
見過ごしてあちこちと彷徨ってしまい、ここの戻って祠に気が付いた次第。肝心の石仏だが
雨と夕方ということでISO感度を上げすぎて画像は荒い。
右上手は錫杖(柄が短いバージョン)、左上手は宝輪。
顔をよく見てほしい。右目がちょっといがんでいるようだ。
作者の行司さんははたして名人なのか?あるいは素人なのか?
名人ならわざとそうして、今風に言う『へたうま』をねらったのか?
見る人の想像をかき立てるという意味でもこれらの七体の庚申仏も作者自身も
魅力がある。
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