上宮木の六地蔵

所在地:加西市上宮木

上宮木にある加西中学近くの石棺仏を探そうと車で周囲をうろつく。見当を付けて中学裏手に車を回してみると墓地があった。 石棺仏があるのは逆の方向でここにはないのですが、代わりに面白い石仏を見つけることが出来ました。

ブロックで出来た屋根付きの祠?にそれは安置されています。板碑に彫られているのは六地蔵。 蓮華の上にスクッと立っている六体の地蔵は、まるで判で押したように同じ姿をしています。 平坦なシルエットで浮き彫りにされていて、線刻で衣や印、種字、そして持物が表されています。

持物は向かって右上の幡、右下の錫杖などは明確ですが、他はなにかわかりません。 梵字も持物と重なっているところがあったりします。 彫られているとおりに線でなぞってみたのが下の写真です。 文字も可能な限り解読していますが意味は・・?

享保三戊戌(1718)と年号があります。どうもプロの石工ではなく寄進者本人かだれか 素人が作ったように想像します(変な梵字もあるしね)。でもなにか引きつけられるオーラのようなものを感じられ、 立ち止まらずにはおられないそんな石仏です。

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