所在地:京都府天田郡夜久野町 小倉富士に登る際、 地元のおばあさんからこの石仏のことを聞きました。 それによると西谷の奥にある、西谷から枝分かれした滝谷という所にあるそうだ。 おばあさんが言うことだからなかなか的を得た表現ではなく、滝谷を捜すのに手間取ってしまった。 しかし、なんとか入り口を発見(一般の人にはまず判らんでしょう)。 入った途端足元が崩れている。細い谷の底から2〜3mほど上にその踏み跡はあるので 踏み外すと谷底に落っこちてしまう。 途中にはよつんばで這わないと行けないような箇所もある。「こんなとこ、あるわけないで〜」 と、大声で独り言を言いながら這い続ける。すると写真のように終点?のような箇所に出た。 (フラッシュを焚いているので明るいが実際はすごく暗い) ![]() デジカメを取り出してフラッシュを焚いてみる。すると奥(といっても2mもない)に なにかあるようだ。数枚撮してみるとそれは紛れもない石仏だった。 ![]() これが唯一マシな一枚。地元の人が言うにはこれを『不動の滝』というそうだ。 不動と言うからには不動明王の石仏を想像していたが、どう見ても中の石仏は 地蔵菩薩立像のそれである。 いつからこれがあるのか地元でも判らないというし、去年お詣りしようとしたおばあさんは あまりの道の悪さに引き返したという。したがって現在ではお詣りしている人はほとんど皆無といって いいだろう。昔はかなりの遠方からもお詣りの人がいたという。 ![]() この西谷の林道入り口付近には別の石仏もある。道標の石仏だが、それには『右 をゆこ(大油子)みち 左 やなせ(矢名瀬)みち』とあった。 表紙にもどる |