所在地:兵庫県西脇市(加東郡社町) 数曽寺山塊を縦走した際、ゴール地点に設定したのがこのしら坂峠でした。 写真で示すように石仏の裏手から飛び出すように我々は出てきました。 東は社町上鴨川、西は西脇市となります。西脇の人家まではずいぶんと距離がありますから 上鴨川の人がお祀りしているのではないでしょうか。またしら坂とありますが、地元では シザ坂と言われており、植物の『シダ』が変化して『しら』となったようで、 実際峠を下ると道を覆い隠すようにシダが張り出しています。 舟形後背の小さな地蔵菩薩立像。意味は判らないが右に『清岩恵明禅』 (もう一文字隠れていたかも・・)、左に『嘉永三戌(1850年)三月二四』とあった。 道標の石仏ではなくてある特定の個人を祀った石仏のようだ。残念ながら顔の部分は 欠落してしまって表情は判らない。 このしら坂峠を西脇側に下って、舗装の県道をテクテクと歩いて帰った。途中にある ゴールデンバレーゴルフ場の入り口にあるのがこの石仏。 これはあきらかに道標の石仏である。『右 やま道』、『左 京大阪 きよみづ』とある。 山道は現在ゴルフ場になっているのでどのように続いたのか不明。きよみづとあるのは 先ほどのしら坂峠を社町へ抜けると、播州清水寺へはすぐの距離である。 石柱の両側には世話人、施主の名前が刻まれていた。 西脇市から今度は社町へ再度抜ける山道の途中にある。自然石を積み上げた素朴な 石段の上に小さな祠がある。中には先ほどと同じ様な道標の石仏がある。 石柱に『右 山口 左 やま道』と刻まれていて、上部には座像の小さな地蔵菩薩がある。 表紙にもどる |