三枝草の板碑群

所在地:夢前町三枝草

写真のように三枝草の宝積院の近くにある。東に行けばすぐに舗装はなくなり、 まったくの山道となって板坂峠から七種。西に行けば夢前の町中になる。

左から二番目の板碑には地蔵菩薩が彫られている。下部には至徳3年12月 (1386)と刻まれているそうだが、ほとんどわからなかった。 夢前町ではもっとも古い石仏として文化財に指定されている。 他の三基には何が彫られているのかまったくわからない。

宝積院に訪ねた際、ご住職から「この板碑のある板坂峠への道は丹後への道なんです」 と言われたことがある。これには少々面食らった。別に丹後でなくても大阪でも京都でもよさそうなもんだ と思いますよね。

ところがどうやらそれは正しかったらしくて、夢前町にある壺坂酒造のすぐ近くにこんな道標石碑 が存在する。
『右 たんば たんご 道、なれあい二十四里』と彫られている。 説明にはさらにこうある。『ここは書写山から成相山へ向かう旧道の三枝草への三叉路の 要地にあたる。町内名所に残る道標も多いが移動しているものが多く、旧来のままに 存在するこの道標は貴重なものです』

そうか!書写山は西国三十三ヶ所観音霊場の二十七番目、成相山は次の二十八番目である。 それの巡礼道になっているのかあ!

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