三郡山の石仏

所在地:京都府綾部市
非常にマイナーな山ですが、地形図で見るとMTBでは すごく遊べそうな山だった(実際すごいコースだった)。登りは和知町のJRたちき駅正面から 南に延びている林道を行く。地形図にある鳥居マークは廃村の中の小さなお堂であった。 その裏の一角にそっと置かれていたのが下の石仏群。

五輪塔がひとつ。あとは10基ほどの板碑石仏。いずれも2〜30cmほどの高さ。 摩耗しているようにみえるが、いくつかは表情もしっかりとのこっている。 素朴さがうれしい。


三郡山(みこおりやま)から上原町へ下りはじめてすぐにあるのがこの石仏。そばには石の標識もある。 それには『右ハ かわい大原道  左ハ 大なる道』とあった。 舟形後背の石仏は多いが、これは自然石の姿をとどめているので下手すると 通り過ぎるところであった。円形に縁取りされた中に菩薩像が浮き彫りされている。

左にある小さな板碑の顔もかわいい表情を残していた。自然石の聖観音菩薩も とても良い表情をしている。これだけきれいに残っているのものめずらしい。 『弘化三丙午(1846年)九月 志主 下原 上原 下替地』さらに 『右 上はら  したハ 下のかいち』とあった。異体字なので読み間違いが あるかもしれません。

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