所在地:小野市来住町
小野市来住町にある鍬渓温泉は冷泉の鉱泉で天正十年(1582年)に鍬渓神社の神託により
湧きだしたと伝えられています。
『加東郡誌には疫病鎮護のため八坂神社から分霊を迎えた建久三年(1192年)に
神託によってわき出したとある』
成分は塩鉄で、この水で沐浴すると病気がまたたくまに治るとのことで、昔は湯治場として
賑わい、軒を連ねる程の宿屋があったそうです。昭和の初め頃には、この冷泉を使った
鍬渓温泉もありました。と、案内板のある源泉の奥に小さな石の祠がある。
よく表面が摩耗して表情も印もわからない石仏があるが、ここのはまさに究極の摩耗石仏です。
両手で持たれているであろう薬壺も確認は出来ません。
自然にこのようになったのが、人為的になされたのか、うかがい知ることはできません。
なぜ薬師如来とわかったか?もちろん説明板にも書かれていますが、祠の上に
薬師如来を現す梵字(バイ)が彫られている。
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