屏風谷の大日如来

所在地:神戸市北区

太陽と緑の道《深谷ー屏風谷》コースの途中にあります。

石組みの上にちょこんと乗っている石仏が一体。MTBの前輪付近の石組みを見ると くぼみがあるが、そこを覗いてみると水が湧いていた。瓦のかけらがあることから 祠が建っていたのかもしれない。

知拳印を結んだ大日如来。台座の横には『深谷村・・・・』と銘がある。 反対側には『慶應二寅(1866)十一月』とあった。この屏風谷は等高線を見ても けっこう深く切れ込んだ谷である。炭焼き窯跡があるくらいのこの谷でどうして 石仏があるのかと思ったが、横にこんな供養塔がある。

木製のそれには墨で正面に『大日如来』、横には『・・・附物山中武士一族之霊』と書かれている。 ちょっと下った屏風谷出合いには規模の大きい石垣もあることから、この付近に住人がいたのかも しれない。そしてその人達を祀った石仏なのかもしれません。

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