腰折地蔵

所在地:加西市市村町


加西市市村町腰折地蔵ですが、たまたま案内板が設置されていましたので、ここに書き写します。

腰折地蔵と呼ばれていますが、実際に折れているのは頸のところです。石仏は、現高約92cm、 幅約65cmの凝灰岩(高室石)製の家型石棺蓋石の内面に地蔵尊を刻んだ石棺仏です。 輪郭を上部頭光型に彫りくぼめ、内には蓮華座上に錫杖と宝珠を持つ地蔵立像を陽刻しています。 輪郭の両脇には銘文が陰刻されており、観応元年(1350)の造立年次が知られています。
 石棺仏は、古墳時代後期の古墳に安置されていた石棺を再利用したもので、極楽浄土への 成仏を願う阿弥陀信仰など民衆仏教の隆盛により石仏造顕の材料として利用されたと考えられて います。
 なお、この石仏は、寝小便地蔵の俗称もあり、北条町小谷のよばりこき地蔵と同様、縄で しばって願を掛ければ夜尿症に霊験があるという民俗信仰でも知られています。


きれいに掃き清められ、手向けの花も新しく色鮮やかであった。残念なことに賽銭が盗まれたと メモが横の地蔵尊の胸に掛けられていた。いつの時代、場所にもこういった罰当たりな輩はいるものである。 寝小便に霊験があるということで、子供時代にお参りできなかったのが残念と思いつつ、次回は ここの案内板にもあった小谷の『よばりこき地蔵』をご紹介します。

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