波田大師の石碑

所在地:三田市

国道176を三田から篠山に向かってまもなく篠山に入るという頃、ちょうど穴口山と 黒谷山に挟まれた峠のような箇所にに波田大師があります。(お寺ではなく、何かの霊場?? 無住なのか誰もいなかった・・・)八十八カ所のミニ巡礼路がありますがその中にこの変な石が 置かれていました。

一番大きなこの石の横にも三つほど文字の彫られた石がありますが、今回はこのメインの石だけ 見てみましょう。

上にあるチェーン状の模様はしめ縄を表しているのでしょう。そしてその下には蓮華が二つと その上に丸に囲まれた梵字があります。向かって右は(アーンク)胎蔵大日如来、左は(ヴァーンク) 金剛界大日如来。その下にもいくつかの梵字が彫られていましたが、 私にはまったくわからない梵字でした。

どこかに年号でもないものかと上を見てみるとそこには『金翅鳥』とある。金翅鳥を調べてみると 迦楼羅とある。迦楼羅とは八部衆の一人で、カラス天狗といえばよりわかりやすいかも。 でもなぜここに金翅鳥と彫られているのかはわかりません。
A面ですB面です
裏面は真っ平らではなく二面になっている。そのA面を見ると・・・・。 これも線刻だが、ぐるっと周囲を丸く囲った中に三人の人物がいる。現代のイラスト様の顔が 三つあるが、これって七福神では?? 真ん中が大黒天、左はえびす??右は弁財天のように見えるのですが・・・。

B面を見るとこちらは一人だけですがこれは寿老人だと思う。すると残りの三人はいずこへ・・・?

なんか変な石です。この石の存在を知ったのは兵庫の山の紹介で有名な多田繁次氏の著書 『なつかしの山やま』の 中で出てきます。初版がいつかはわかっていませんがたぶん30年ぐらいは経っているでしょう。 表の梵字はともかく、裏の七福神はなんか現代的に見えてしかたありません・・・・。
また、この周辺の自然石には同様の文字とも梵字ともイラストともつかないものが 多数あります。

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