長円寺 板碑

所在地:加西市福居町
とても小さなお寺で入り組んだ細い道を行くので、ちょっとわかりづらいかもしれません。 町道の分岐には『久斗山 長円寺』の看板があるので、それが目印になる。
本堂の裏手から八十八箇所の石仏が並ぶ巡礼路がある。 それをたどってすぐの所、ちょうど庫裡の裏にあたる付近にこれはあった。
周囲を石仏やら五輪塔に囲まれてるのと、市の立てた白い杭が目立っています。

さて、ここからは加西市史別巻の『加西の石仏』の記述です。

左右に切り込みがあることから石棺の蓋の転用らしい。頭頂部を山形に整形しています。 問題の種子は阿弥陀三尊で、中央は阿弥陀如来の『キリーク』、右下は観世音菩薩の『サ』、 左下は勢至菩薩の『サク』。この辺までは私でもわかる。制作年は室町前期という。

中央下にうっすらと陰刻の文字があって『宥盛逆修』とある。宥盛という僧が 逆修(生前に死後の冥福のために行う行事)のために造立したとある。な〜るほど。

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