USB接続DAC

なんとかCDを聞ける環境にはなりましたが、CDもさることながらパソコンの中にはWAVE、MP3の ファイルがたくさんある。それらはパソコン画面の両側に設置した小型のスピーカーで聞いているのが 現状です。マザーボードの音声出力からの音であるからその音は推して知るべし。 それを見て友人が「USB接続のDACからオーディオにつないだら?」と言う。 そんなものが世の中にあることさえ知らなかった。さっそく手頃な品物を検索してみる。
WUAIF01基盤。抵抗を取り付けた状態

若松通称の系列会社であるスーパーコムサテライトから WUAIF01という製品が発売されていました。製品と言ってもごらんのような キットなので値段も5980円と私の小遣いでも購入できる。 基盤の真ん中にすでに取り付けられているチップはバーブラウンのPCM2706で それが良い物かどうかすら知らない。

とりあえずOPアンプの出力に付いているコンデンサーやら電源にパラっているものを オーディオ用におごってしまうと送料など込みで8000円ほどになってしまう。 その後、ケースとかRCAの出力端子などをゲットするために久々に日本橋へ出かける。 浦島太郎状態でさまよいつつもなんとかすべて手に入れた。 トータルは1万円ほどの部品代となるかな。食事代、交通費は除く。

ほぼ部品の取り付けは終了

真空管アンプの時のプリント基板はある程度の大きさだったが、この基板ぐらいになると もう視力がおっつかない。日本橋の部品屋さんでも中高年のお客のために虫眼鏡を置いている ところがあるぐらいだ。どんどんと部品そのものが小型化されているのを実感する。

さて、基盤上にある赤いジャンパー線は何かというと、本来この基盤はPCのUSBと接続したさいに バスパワーで動作するようになっている。しかしパソコンの電源はノイズまみれで 音には良くない。そこで、外部電源を繋げるようにUSBの電源端子を切り離したのです。 (後で基盤のパターンをよく見たら、こんなことをしなくても簡単に出来るのでした)

ほぼ完成

ケースの加工も苦労しました。基盤に対して大きさがぎりぎりだったのです。 大きなケースはそれなりに加工とかレイアウトも簡単ですが見た目がダサイ。 ある程度タイトなほうがよろしい。

しかし、思わぬ誤算も。コンデンサーがオーディオ用になったため高さが高くなってしまい 蓋が閉まらなくなってしまった。仕方なく基盤を乗せているスペーサー(5mm)を3mm弱に削って なんとか収まるように工夫。しかし低くなってしまった分、USBの端子と蓋の間に隙間が出来てしまった。 まあ、これは見て見ぬふりとする。

隙間が不細工だ〜
手のひらサイズ

しばらくエージングを行ってから実際につないでみる。 パソコンのUSBと接続すると簡単に認識してくれるので(OSはVista)苦労は無い。 わくわくしながら アナログ出力をアンプにつないで音出しをしてみるがなんともひどい音だった。 低音は出ていないし、ガサガサでノイズが乗っているような感じ。
パソコンにつないでエージング中

二日ほどUSBを繋ぎっぱなしにしてエージングを続ける。その後再度試聴してみると まあまあ聞ける音になっていた。それでもCDと比べるとまだまだって感じが大きい。 パソコンにある同じ曲でもやはりWAVE>MP3の図式になる。 それとパソコンを操作しながら聞いているためか時々(1時間に一度ぐらいの割合)かすかに ノイズが一瞬入るような、あるいは音飛びをするような現象がある。 (後にわかったのだが、パソコンに不具合があったようだ)

それでもパソコン内のMP3をメインのオーディオ装置で聞けるメリットは大きい。 近いうちに外部電源(エネループ4本)での駆動も試みてみたいと思っている。 音質的に変化があればうれしいのだが・・・。

追記
これを製作したときはパソコン内の音楽ファイルをメインのオーディオ装置で聞くためでしたが、 現在は机上のパソコン用スピーカーを鳴らすために使用しています。パソコンが変わったためか 音は非常にクリアーになりました。



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