スーパーウーハー

2009年2月に真空管アンプを完成させてから毎日のようにヒーターの 火を灯して音楽を聴いているこの頃です。ところで、我が家のスピーカーは長岡鉄男氏が設計した バックロードホーンの『D−70』というスピーカーを使用しています。 製作したのはかれこれ20年ほども前のことでしょうか。 これらの詳細はいずれスピーカーの欄で紹介したいと思いますが、今回はその脇役でもある スーパーウーハー(以後SWと表記します)について・・・。
FOSTEX SW40

古い物を持ち出して来ましたが、こいつが我が家のSWです。 自作ではなく既製品を使用しています。 いつ頃購入したのかは忘れましたが、当時はヤマハ、オンキョーなどが10万円以上する製品を出しており、 自作でも長岡鉄男氏が発表していたように記憶しています。ちょうどFOSTEXが けっこう手頃な値段で出していたので購入したように思います。
裏返すとこんなふう

大きさは450X450X620。裏返すと40cmのウーハー 1発のバスレフだとわかります。1発ということはモノラルの低音出力を入れてやる 必要がありますが、このウーハーはボイスコイルが 二つ付いていて、アンプからのLRの出力をそのまま端子に繋げるようになっています。 当然スピーカーの手前にはLCによるネットワークが付いていて、たぶん 12db/oct.ぐらいの減衰(カット周波数は不明)でしょう。

そもそもSWを使うのはD−70だけでは重低音が弱いからです。 弱いと言っても当時市販されていたようなブックシェルフとは比べようがないほど 押し出しの強い低音ではありましたが、やはりSWを加えることによってどうなるのか 体験してみたい。ただし、『FOSTEX SW40』をそのまま利用するには あまりに貧弱なのでちょっと手を加えました。
自作LOWPASSフィルター

LCネットワークではいかにも心許ないのでスピーカーと端子の間にあるネットワークを 取り除いて端子とスピーカーを短絡しています。ではどうやって低音のみを スピーカーに加えるかというと、当時雑誌に出ていたオペアンプを使用した回路を参考に 上のようなLOWPASSフィルターを作ってみました。レタリングもはがれかけていますが 『FC CONTROL』と書かれたつまみでカット周波数を決めます。 本来は4連ボリュームがあればつまみも一つで足りたのですが、2連しか無かったので 二つを同じように回す必要があります。
裏返すとこんなふう

回路図が無くなってしまったし記憶さえはっきしとしていませんので どういう動作だったかよく覚えていませんが24db/oct.あるは、それ以上の減衰で 高音をカットしたはず。しばらく(10年ぐらい?)使用していなかったのですが 問題なく動きます。ところが後ろの端子がどうも気に入りません。 普通のスズメッキの安物の端子だったので金メッキのものと交換して みました。
安物の端子を金メッキのものに交換

アンプは適当なものがありますから、それにつないでみます。 カット周波数は30Hz、レベルはCDによって違うので耳に頼ってその都度調整しながら 視聴してみますが、やはりあると無いとでは雲泥の差。低音部が伸びることによって 高音も良くなって聞こえます。ただし、 あまりカット周波数を上げてしまうとメインスピーカーの低音とかぶってしまい、 ただただボンついてしまうだけなので注意が必要です。

SWは一度利用すると元には戻れない魔力を持っています。 が、メインアンプのボリュームを絞ってSW40の低音だけを聞いてみると、 SW40のユニットでは対応仕切れないの曲があるのがありありと わかります。所詮40cmのバスレフ(エンクロージャーの容量も小さいし)で30Hzは到底無理。 いずれ何か手を打たなくては・・・。


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