西光寺山〜加東神山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『谷川』を参照していただくようお願いいたします。

2015. 4.26.  日曜日  曇り  気温 暑い

もう17年も前のことになりますが西光寺山より『やしろ鴨川の郷』までMTBで縦走したことがあります。 登りは現在のジャパンビレッジゴルフ倶楽部の付近から巡視路を使って机峠付近まで行き、そこから 西光寺山の頂上へ(考えればずいぶんと遠回り)。

今回は17年前の反省から(もうちょっと早めの反省が必要やけど・・・) 普通に今田町本荘から登山道を使って山頂に向かうことにする。

墓地の駐車場を借りる青空がきれい

大きなため池の向かいにある墓地の駐車場をお借りする。墓参りにやっていている人と 話をするが子供の頃に一回登ったきりだという。地元の人にとってはそういうものかもしれない。 自転車で登るというと驚かれていた。(極普通のことやと思うけど・・・)

8時40分スタート。道は年々荒れてきているようで普通車ではちょっとしんどいかも。 MTBでは問題なく進んでいける。

読めない道標 その1寺跡コースとの分岐にあるあずまや

東屋の手前右側の草むらに立方体の道標がある。いつのものか不明だ。『左ハやまみち 右ハ・・・』と 右側が読めない。『きんけいさん』と読んでいる人もいるようだがわずかに読める文字からしてもそれは まちがいと思う。しかも『左ハやまみち』となっているが左は西光寺山の寺屋敷跡に向かうコースで 表記自体もおかしい。ひょっとして別の場所にあったものかも。

東屋には『金鶏山西光寺』の伝説が書かれた看板もある。昔はここに西光寺の山門もあったという。 寺屋敷コース方向を覗いてみるがほとんど歩かれた形跡がない。

現在は稼働してない?読めない道標 その2

林道はやがて終点となり、山頂まで1.4kmの道標を見つつ山道に入る。しばらくすると立派な炭焼き窯が 現れる。出来た頃はともかく今は稼働していないような感じ。ここから稜線まで距離にして1km強、高低差にして 300mほどはすべて担ぎとなる。 担ぎ始めた所にも道標がある。これまた読めないが『右 やまみち 左 荒神みち』らしい・・・。
延々担ぐ稜線に出た

途中小憩したり、写真を撮ったり、山頂から下ってきた人と話しをしたりで 炭焼きから稜線分岐『C』まで55分も掛かってしまった。 久々の担ぎで肩もボロボロ。足もガクガク。 分岐で下山コース(南西に続く稜線)を見るとしっかりとした道が見えたので楽しみだ。

山頂には10時15分。手前に東屋がありそこを通り抜けると目の前に三宝荒神の祠がある。 その裏側に三角点がある。横手に石組みがあって、昔はここに祠があったのだが 長年の内にボロボロになってしまい、平成になってからこの位置に再建となっている。

山頂到着東屋でオカリナ

登っているときに出会った女性がまた山頂に戻ってきて再度話をする。単独でしかも手ぶらで 西脇側から登って篠山側に下りまたまた往復で戻ってくるというなかなかの人だ。 吉住さんとも無線をし、東屋でオカリナも吹いてすっかり身体も冷えたところで下山開始。

山頂から下って100mほどは岩場なので乗れないが、それ以降672ピークの手前まではすべて乗れる。 その672ピーク(洞ヶ山)への登りは激登りでMTBを担ぐのがたいへんだ。足下も滑って なかなか登れない。実は登る手前に左手に巻き道がある。それを行くと寺跡を通過して稜線に戻ることが出来る。

展望のない洞ヶ山山頂これは読める

ようようたどり着いた洞ヶ山だがその変貌にびっくり。17年前は大展望だったのに今は 藪でなんにも見えない。ただ見たかった石柱はそのままにあった。 正面には『南無妙法蓮華経 洞ヶ山西光寺諸死精霊』とある。横手には『大正二年旧十二月廿二日改祭  昭和二年五月二十五日建之 畑〇〇』とある。

これはある伝承(長いので今回は省略。次の機会に紹介したい)にもとづいて作られた石柱で もとは寺屋敷跡にあったとも言われている。

閑話休題。麓の東屋には金鶏山という山号があったが、ここの石柱には洞ヶ山という山号になっている。 これは長い寺の歴史の途中で宗派が変わったことを示している。それも次回までに調べておこう。

洞ヶ山からの下り無名の加東市最高峰

洞ヶ山からの下りは広い尾根の乗れそうな箇所を選んで走る必要あり。 そして西脇市・加東市・篠山市の三市境界ポイントに到着する。11時半。 標高は648mとなっている。上の写真はほんとの最高峰より数m手前にあるケルン。 ここから屋敷跡へも行けるようで残置テープが残っていた。

さて、この加東市最高峰、4月3日の神戸新聞で『加東神山(かとうこやま)』と命名されたとの報道があった。 秋には市民登山大会もあるそうなのでルートや道標のさらなる整備がされることでしょう。 残念なのは山頂に展望がまったく無いことだ。ただ、縦走などロングコースを歩きたいハイカーなら 西光寺山からの良いルートになりそうだ。

薄い層で出来たミルフィーユ岩?ウバメガシの林をすり抜ける

良い目印になるミルフィーユ岩の横を通過してどんどん進む。618.2m『大峯』三角点も過ぎて二カ所の 難しい分岐ポイントへ。ここの詳しい説明をしようと思ったが、整備されれば何の問題もない分岐となる と思うので省略。 そして別荘鞍部への激下り尾根へと進入する。
展望岩で休憩手強い傾斜なのです

まずもって切り開きが狭い!しかも急斜面。したがって私の軟弱なテクではほとんど乗車不可。 無理して怪我でもしたらばかばかしい。途中に展望岩場で クールダウンにコーヒータイム。ここから遠くを望むと三草山、『やしろ鴨川の郷』の駐車場などが見える。 (多くの鉈目があったので誰かの手によって作られた展望地です)
動画を貼ることができないのでアニメです

展望岩からもさらに激下りなので素直に押して下る。下りきったところからは乗れるので デジカメで動画を撮る。それは上のような感じで走れます。
謎の階段を下って(乗れない)別荘地の道路に出る

謎の木製階段及び手すりポイントに到着。ここは乗れないし、担いで下って行くも木製階段がぐずぐずに 腐っている箇所もあり転倒しそうになる。そして別荘地の道路に出る。ここから砂地鞍部を経て 『やしろ鴨川の郷』へ下ることも出来るが、ここは当然別荘地からスタート地点へ戻るのが普通でしょ。
利用者のない別荘地のようだが下に下るとそこそこの建物がある

はるか昔に整備したと思われる土地は今やジャングルと化している。バブルにはじけて誰も利用者のない 別荘地かと思われたが、下に下って行くとちゃんと家もあった。それも賑やかにバーベキューなんぞを 楽しんでいる。まさに別荘地の風景だった。暑くてへろへろになりながらデカンショ街道の舗装路を行く。
丹波黒豆のモニュメント帰ってきました

いつもは車で通り過ぎるだけの黒豆モニュメントも今回はじっくりと見ることができた。 さやの中の黒豆は果たして取ることができるのだろうか?という長年の疑問も解消できたのでした。 墓地の駐車場には13時50分。暑かったのでこれぐらいがちょうどよかったかも。

今回の西光寺山〜加東神山の地図は こちら(約140k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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