はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『北条』を参照していただくようお願いいたします。 2015. 1. 4. 日曜日 曇り 気温 寒い
このコース、前回2012年は深山〜井口恵美須神社 までTQFさん親子と一緒に歩きました。さらにその前はというと、2002年にMTBで同じコースを 縦走したことがあります。2002年のときはMTBでも十分に遊べたこのルートが2012年では すっかり荒れたルートになっていてがっかり。
ところが2013年に『福崎山の会』なる団体がここを整備したという。ならば2002年の
乗れ乗れ尾根が再度体感できるか?2015年の年を占うことも併せて新年早々MTBでチャレンジしてみる。
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地蔵堂が入り口だ | 下りなら乗れ乗れ |
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ため池のほとりに駐車して10時35分スタート。日光寺までは舗装路もあるのだが当然それは利用しない。 地蔵堂から始まる旧参道を利用する。この地蔵堂もそうとうに古くからあるようで入り口に掲げられた 額は天保十三年(1842)に奉納された『仏説延命地蔵菩薩経』だった。
参道はゆるやかな傾斜で登っている。ということは下りは乗れるということ。
やがて舗装路と合流するが、その先の左手から続きの参道はある。
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石仏の並んだ参道 | 奥にある本堂からは展望良いです |
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ここからは水平道で右側には石仏が並んでいる。やがて無人の庫裏とその奥に本堂が現れる。 11時15分。本堂前は展望がよく、市が設置したのか観光地などによくあるような双眼鏡まである。
日光寺もご多分に漏れず法道仙人の開基なのだが、日光寺以外にもこの山域に万多羅寺、月光寺の
三寺を同時期に建立しているのだった。万多羅寺のあったといわれる位置はわかっているが、月光寺は
だいたいこの辺だろうかという予想はしているのでいずれ探してみたい。
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せっかくなので鐘を撞いてみる | 日光寺山山頂 |
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この日光寺本堂の裏手から山腹を巻いている道があってそれで稜線に乗れるのだが、 ここはやっぱり山頂から行ってみよう。その前に舗装路にある梵鐘を撞いてみる。 この鐘の真下には瓶が埋められていて人が落ちないように格子のふたが置かれている。 つまり鐘の響きが良くなるように工夫されているのです。
雪の残る舗装路をMTBを押して山頂へ。四等三角点の埋まる山頂には11時35分。
木の間からは北に雪をかぶった笠形山が見える。そして『福崎山の会』が設置した
立派な標識がある。目的地の『←井ノ口』と書かれているのが心強い。
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山頂からの下り | 鞍部にある標識と石碑 |
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さっそく山頂から西方向に下る。雪の下りはおもしろい。このまま鞍部まで一直線と 言いたい所だが途中から乗れなくて押したまま鞍部へ。ここにも山の会の標識がある。 『日光寺→』とあるのは例の本堂裏からある巻き道のこと。
MTBの下にあるのは山の会の手作りによる石碑。写真ではよくわからないが卍の下には『右 日光寺 左 P加』
と彫られていた。
これが何十年も経つと歴史を感じさせるものになっていくのだろう。
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地図『G』の分岐 | 石灰山にて |
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山頂からの下りが全乗りではなかったのでなんだか怪しい雰囲気だったが鞍部からも倒木藪などが続き はたして悪い予想が当たりそうな感じだ。『G』の分岐から石灰山に入るポイントがちょっと わかりにくいがそれには標識は無く初めての人は迷うかも。今まで何度か見た大岩には 『田原の雨乞い岩(仮称)』という標識もある。とりあえずここまでほとんど乗れず。 |
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切り通しを北に抜けると | そこには雪が残っている |
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ここで軽食休憩をして再出発。もう乗れなくても最後まで行く覚悟。雨乞い岩の先にある 切り通しから北斜面に抜ける。そこにはまだたっぷりと雪が残っている。 金網に沿って道があり、下に下っているのは市川町の岡部川に至る。そこにある橋には『石灰山橋』の名前が 刻まれているそうだ。
縦走するには金網の道から写真に写っているユンボ道をよじ登る必要がある。
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カラタチ山 | 倒木がなければ・・・ |
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標高322mの三角点ピークはカラタチ山という名前が刻まれていた。 ここも足早に通り過ぎるのみ。 松茸山を示すタフロープとか倒木などがなければ昔のように乗れ乗れのはず。 一時的に整備をしても後にやってくる台風などで藪に戻るのは必然だ。 |
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別途地図『K』のピーク | 藪になっていた井口山 |
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NHKの受信施設のあるピーク『K』には13時40分。昔はこんなのなかったなあと 2012年のときの地図を見るとこの下を巻いていてピークはパスしていたようだった。 ゴールまであと少しだ。最後の分岐『L』で巻き道を選択すればけっこう乗れたはずなのに そのまま井口山に直進してしまう。結果登りも下りも藪っていて乗れなかった。 |
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恵比須神社に到着 | 2月の祭礼ではにぎわうのです |
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神社には14時10分。 予想に反してほとんど乗れなかったのであまり楽しくなかった。人が入らないことでどんどん里山が 荒れていき、そのうちだれも登らないようになっていくという負の連鎖の結果 こうなってしまったのかも。
今回の日光寺山〜井口恵比須神社の地図は
こちら(約125k)
でごらんください。 |