はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『西河内』を参照していただくようお願いいたします。 2015.11. 1. 日曜日 晴れ 気温 ふつう
紅葉の季節に赤西山の再訪を考えていた。当然、スタート地点は赤西渓谷のキャンプ場となる。 ここをスタート地点とした山行きコースはいくつかある。その一つはTQFさんと2009年に 歩いた 1106〜波佐利山 というコースだ。ここは登山道として整備されていないが、展望もあり、ブナもあり、歩き応えのある おすすめコースの一つです。
今回はその反対側(赤西渓谷を挟んで西側)の尾根と使って周回をしてみようと考えた。
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赤西キャンプ場スタート | 紅葉林道を行く |
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赤西キャンプ場奥には昔は無かったゲートがある。この無粋なゲートさえ無ければ奥にある登山口まで 車で行くことも可能だったのに・・・。8時10分スタート。 歩きは歩きで、おしゃべりしながらゆっくりと周囲を見られるので楽しい。紅葉を愛でながら ペースはゆっくり。 |
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赤西事務所と研修所跡 | こんな建物が建っていた |
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研修所跡には8時50分。広い敷地には現在土台だけが残っているが その昔には立派な建物があったという。今も健在ならば森林セラピーの基地として 利用できたのに残念だ。 |
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千代杉じゃなくて先代杉 | 樹齢400年だそうだ |
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先代杉も今では森林セラピーの主役となっているそうだ。そこも足早に通り過ぎて ようよう登山口に到着。9時15分。さっそくいつものルートで登り始めたのだが・・・。 OAPさんが「話の種になるから違うルートで登ってみよう」と提案。 |
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西の谷の林道を行く | 尾根によじ登る |
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さっそくその提案に乗っかって登り始めていたコースを離れて すぐ下にある西の谷(正式名です)の林道を行く。最初は路面もきれいで右上には 林鉄跡の石組みも見えたりするが、徐々に道悪となり地形図で見当を付けていたポイントから登り始める。
二人は元気だが私はもうへろへろ。最近まともな山歩きをしていないツケが さっそく現れたというわけだ。 |
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赤西山に到着 | さあ、三室へ |
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赤西山には10時40分。赤西の通常使用する登山口には9時15分ぐらいだったから 単純に計算すると1時間25分ほと掛かったことになる。過去のレポートを見ると 通常の直登ルートだと1時間10分ほどだった。どちらが良いのかな?
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カミナリ杉を通り過ぎて振り返る |
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カミナリ杉付近はシダ原で、この時期は極小の羽虫がうじゃうじゃといる。シダをかき分けて 歩いているとその羽虫が口の中に入ってきそうになる。展望は最高だが気持ち悪い。そのせいか? 急激に足が重くなってきて歩くのがつらい。
尾根はドッグレッグ状に西から真南に方向を転じる。その刹那真っ正面に三室が デーンとそびえ立つ。その頂上は間近で、もし山頂にハイカーがおれば肉眼でも 確認できそうだ。 情けないことに足が痙りそうで二人とはみるみるうちに距離が離れてやがて見えなくなる。 この付近が一番のヤブ(といっても一昔前よりははるかにマシだが)で痙りかけた足には つらい。
竹に引っかけたのかリュックのショルダーに固定していた山グッズを
落としてしまっていた。二人に大声でしばらく探すと言い残すものの、下ったり上がったり
しているうちにさらに足が痙りかける。
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三室山に到着 | 竹呂へ向かう |
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失せ物は見つからず、二人よりだいぶ遅れて三室の山頂へ。12時半。 山頂には親子連れも一組。とりあえず腹ごしらえを済ませてコースの後半戦に備える。 13時スタート。 |
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雪のシーズンは難路になるコブ | 良い感じだ |
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昔を思い出させる箇所もある | 鞍部に到着 |
足の状態はまあまあよくなってきていた。二人より大きく遅れること無く鞍部に到着。 ここから谷コースで下界まで下れるのだがOAPさんが言うには良いコースでは ないそうだ。
竹呂山山頂には14時10分。 初めてこのコースを竹呂から三室に歩いたときは3時間半かかってしまうほどの激ヤブだったが、 今回逆コースとはいえ1時間5分ほどでここまで来ることができるとは・・・。 ここでこの時間なら暗くなる前に下山が完了しそうだ。
竹呂山から南に下るルートは今ではわりと歩く人も多くなってきたようだ。 ここに2007年のレポートを載せてみる。 竹呂山〜カンカケ峠 カンカケ峠へは波賀のりんご園からのアプローチしかできないのだが、 OAPさんによるとりんご園から奥でゲートが設置されたようなので これまた長い距離を歩かないといけないようだ。
今回はカンカケへは行かずにダイレクトに赤西のキャンプ場へ下るので
その分岐をよく見定めないといけない。
目印はでかいブナでそこから左に下って行く。
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金属製ネットが積み上げられている | 最後の展望地 |
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ブナの尾根から急下り斜面をクリアすると長年放置された金属製ネットが積み上げられたポイントがある。 そこを通過すると最後の展望地となる。 振り返ると赤西山、東を見ると三久安、阿舎利、一、東と宍粟の背骨とも言える山塊が丸見え。
展望地からさらに下ると新設の作業道を横切る。それは八丈(はっちょ)川の方から延びていた。
無名の峠には15時20分。八丈川から少し上ればこの峠となり、ここから急下りで赤西川のキャンプ場 となる。いったい誰が行き来していたのか?八丈川付近ではかんな流しの跡があるので やはりたたらに関係する通路だったのか。初めてこの峠に訪れた記録はこちらをどうぞ。 竹呂山
この峠から赤西渓谷へ下る一番適当なルートは?昔はたぶん目の前にある谷を下るルートが
あったのだろうが今はそれもわからない。今の時点で一番確実に下れそうなルートを辿ってみる。
そこには古いネットの残骸が渓谷まで続いているのでそれを辿れば良いのだが、いかんせん
傾斜がきつくて足の痛みがぶり返す。
二人から大きく遅れて渓谷の林道には15時50分。駐車ポイントから目と鼻の先に降り立てた。 それにしても体調が良いときならこれほどは 疲れなかったと思うが、それ以上に二人のタフさに脱帽。
今回の赤西山〜三室山〜竹呂山の地図は
こちら(約540k)
でごらんください。 |