天王峠〜火打ヶ嶽

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『篠山』を参照していただくようお願いいたします。

2014. 1.16.  日曜日  晴れ時々雪  気温  寒い

それこそ母子から火打ヶ嶽へ続く尾根が気になり始めてから15年以上は経っただろう。 緩やかに下っていることを示す等高線と、適度に長い距離はMTBに最適に思えた。 北摂の落ち武者こと新川氏も同じ事を思っていたらしい。当時は『行くだけ無駄。きっとヤブに決まっている』と 思い込んでいたのだが、去年3月に事態は急変する。

火打ヶ嶽への入り口にあたる場所に石仏があり、そこが天王峠という名前まであることが判明したのだった。 天王峠というと能勢のR173にある峠を思い浮かべるが歴史的にはこちらのほが古いかも・・・。 その時のレポートは母子三国ヶ岳〜小多田天王峠〜火打ヶ嶽に詳しく書きました。

峠から火打ヶ嶽までは単に歩けるだけではなく、昔に想像していたとおりMTBに対しても極楽ルートだった。 新川氏が黙ってそれを見逃すはずも無く今年の北摂ラリーでさっそく有効活用。 しかし、発掘した私はまだMTBで走ってないので走りたくてうずうずしていた。 「日曜日に走らへん?」という新川氏に誘いに乗って篠山へ。

天満神社駐車場。向こうの山の奥が母子美濃坂峠への登り。このへんよく滑る

しかし前日からの雪で不安要素が大きい。車を走らせながら新川氏に電話をすると「雪やし、風邪気味なんで やめて三田のアウトレットのバーゲンでも行くわ」といきなりのドタキャン発言。 仕方なく様子を見るだけのつもりでドライブする。

当初、駐車ポイントに予定していた小枕の春日神社の空き地は雪でスタックしそうでバツ。 小多田の天満神社の駐車場をスタートゴールにする。雪はしっかりと積もっていたが天気は晴れ間も見えるので 予定通りに単独MTBを楽しむことにする。

小枕集落ではそれぞれの家の前の道路を雪かきをしている。そのど真ん中を変なオヤジが自転車で (しかも大雪の路面を)来るもんだから怪しいのにもほどがある。 その視線を痛いほど感じるので、立ち止まっておばさん、おじさんと話をして怪しくないことをアピールする。

美濃坂峠の休憩東屋

美濃坂峠への舗装路もしっかり雪がある。下ってくる車は超スロー。登る私も超スロー。 途中の急坂はわだちをトレースしても、雪面をトレースしても滑る。 へろへろになって美濃坂峠の東屋へ。一人だから良いものの他人と走ると置いてけぼりは間違いなし。

ちょっと休憩して、いよいよ天王峠へ。舗装路はもう飽きたので、三国ヶ岳の登山口への林道を利用する。 30cmほどの雪はタイヤで踏むとキュッキュッときもい良い音で、しかもタイヤにまとわりつくこともなく 気持ちよく乗れる。

舗装路をパスして雪の道を行く

登山口の標識にカメラを乗せてセルフ撮影をする。ここから集落への林道は初めて走る。 植林の中の林道にも当然雪があって誰も踏んでいない新雪だ。周囲を音を雪が吸収しているので 静か。自分のタイヤが雪を食む音だけがする。
茶畑を抜けて・・・石仏のある天王峠

母子の民家の間を抜けて行く。最終の民家でも雪かきをしているご婦人がおられた。去年、周辺の聞き取りの際に お話をした人だったのでご挨拶をする。軽トラの轍を辿って茶畑の奥へ、あの窪んだ所が天王峠だ。 林道から峠道へ入るところが笹のヤブになっていて、雪がバサッと全身に降りかかるが、 その奥には見覚えのある石仏。
『E』の分岐雪のトンネル

普通に走っていると『E』の分岐はまずわからない。ここからも小多田へ下る良い道がある。 最終どこへ降りているのかは不明だがMTBも乗れそうだ。その道の右下にある谷も 昔は利用されていたらしく。小多田から永沢寺へお参りしていたという。 その谷道は現在は消失してしまっていた。

雪のトンネルが出現する。写真では難なく通れるように見えているが、最初のほうは 雪で垂れ下がった枝が目の前をとおせんぼしていた。それを強引に突き進むと 頭から全身雪まみれになって、首筋から雪が背中へ・・・。 慌てて上着のフードをかぶって、その上からヘルメットをする。

『F』の分岐一人で楽しむにはもったいない

『F』の分岐はわかりよい。これも小多田へ下っているはず。エスケープにはもってこいだが、 まだまだ雪尾根を楽しみたいので左へ。
細いからちょっとビビル頭上注意のしるし

火打ヶ嶽が近くなると登りになるのでちょっと乗れない。三角点のあるピークはその右下にある 道でパスする。その先の下りもおもしろく乗れる。右側に金網が見えてくるとゴール間近だ。 金網を支える針金には頭上注意のしるしもある(新川氏設置)。

一つ目のドアを開けて右下へ下ったが、もう一つ先のドアでも下山出来る。雪と風がちょっと出てきたので 駐車場に近いこちらで正解だったかも。舗装路に出るときつねが居てこちらを見るとあわてて逃げていった。 期せずして雪のMTBとなったが天気もなんとかもって楽しめた。

今回のルートは秋には松茸山なので進入は絶対しないよう。節度のないライダーのために みんなが楽しめないようになるのだけはゴメンだ。また冬期はハンターがいるので注意。 今回もこの尾根には居なかったが数組のハンター達と出合った。

今回の天王峠〜火打ヶ嶽の地図は こちら(約170k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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