はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『生野』を参照していただくようお願いいたします。 2014. 5. 6. 日曜日 晴れ 気温 ふつう
川上の古老に教えてもらい、 今までに何度かこの『ものいいだま』にチャレンジしてきました。過去、違う場所をそうだと思い込んだりもしたが、 去年ようやく真の ものいいだま の場所が確定できました。ただ、去年のルートはちょっと危険度が大。 どのルートが一番行きやすいか?2007年に使った巡視路ルートが比較的よかったので 再度そこから登ってみようと考える。
この不思議な場所を体験してもらいたくて参加を募った結果、K山さんと作畑ガール と三人で登ることになった。長谷の集落にある足尾滝への林道へ向かう。 林道の入り口には扉があるが、滝見物の人のために施錠はされていない。巡視路の 入り口はわかっているので、その真ん前に駐車。9時05分スタート。 |
この鉄橋を渡らなければミスコースです(^_^;) | 一直線に伸びたプラ階段 |
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写真の場所から入って、すぐに右折れ。そして左に折れて小さな鉄橋を渡ればまっすぐに延びた プラ階段が現れる。基本、それをたどっていけば良い。ただ、それはとんでもなく急登りで 早くも脱落者が出そうな雰囲気となる。 |
こんな所にも火の用心プレートがあった | 鉄塔真下のガレ斜面をよじのぼる |
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大岩を回り込む箇所で最後の火の用心プレートを見る。実はこのプレートの先ぐらいから左の斜面を 登っていくのが正解だった(と思う)。気がつかずにそのまま直進していく。 2007年の時に気がついたのだがこの巡視路は古いのと新しいのと2系統が入り組んでいるのだ。 今回はその古い方に迷い込んだようだ。
頭上を見ると送電線が真上にあった。それでミスコースに気がつく。左斜面奥を見ると
ちらっと鉄塔が見えた。引き返すのもめんどくさいのでそのまま鉄塔めがけて直登だ。
途中で旧の巡視路に出会ったのでそれを利用するも鉄塔直下ではそれも無くなりガレ斜面を
よじ登る。4番鉄塔には10時05分着。
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4番鉄塔で一休み | 大もみの木が多い尾根 |
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正規の巡視路で登らなかったのでたいへんな思いをしてしまった。とりあえず登ってくるはずだった 正規のルートをちょこっと確認して小憩。実はこの鉄塔の直前で木に巻き付けられた大柿さんの 赤布を見つけたのだ。それも新しい。後日、電話で確認するとつい1週間ほど前に歩いたという。 この巡視路は下りに使い、途中から谷を遡り足尾の滝へ行っている。 |
雑木の気持ちいい所もあれば | 手入れの行われていない死の森もある |
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小憩後、我々は大柿さんとは逆に鉄塔から尾根を登っていく。まずは810ピークまでの 鉄砲登り。これが案外きつい。10時52分着。ここでも小憩。ここからは緩やかになるので 気持ちも足も楽になる。さーて、いよいよものいいだまへ行くぞ。稜線から少し下る必要がある。 前回来ているので下降ポイントはわかっています。 |
真っ暗なクレパスが・・・ | 怖くて近寄れない |
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急な斜面を下っていくとどんぴしゃりでものいいだまの核心部に到着。 蟻地獄のようなクレバスが黒い口を開けている。その裂け目に近づいていく。 近づいた本人はわからないが他人が見ると足下から崩れ落ちそうな感じなのだ。 |
横の木の上に乗りたいのだが・・・ | ここで転けると数十m滑落します |
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この地形、前回のイラストと見比べてください |
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クレバスの岩壁にはヒカゲツツジの花もあった。砥峰方向を見たいのだが木々に 葉っぱが茂っていてくっきりとみることができない。やはりここは葉っぱが落ちたシーズンがよさそうだ。 肝心の声の反響も木々に吸収されてしまう。崖下ならもっと反響が良いと思うのだが ここからは崖下に降りることはむずかしい。
何枚か写真を撮ってみたが 結局今回もものいいだまの地形をうまく表せるような写真が撮れなかった。 ものいいだまをちょっと回り込んだ谷の源頭部が地形も穏やかで 落ち着けそうなので食事ポイントとする。ここからは 比較的簡単に断崖の下方に行けそうだったが億劫で行かず。 食後の 予定では高星の山頂まで行くつもりだったが三人とも妙な達成感に浸ってしまい ここから下山することに。正直、高星山山頂もアセビが生い茂ってしまい、 魅力のあるピークとは言えなくなってしまっている。
いつも下山で使用している『E』ピークを通過するコースを利用するために
966手前の鞍部から東へ下っていく。ここも手入れの行き届かない
瀕死の植林帯だが急に明るい所へ出る。
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暗い植林帯から明るい所へ出た | 別天地のような山中の広場 |
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そこはちょっと湿地帯のような感じで足下に注意が必要だが、ほんとに山の中なのかと 思えるような不思議な広場になっていた。晴天が続いていたので流れは枯れているが ここの水が足尾の滝へと続いているのは間違いない。 |
また暗い植林帯を行く | 杣人の忘れ物 |
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また暗い植林帯へ戻って下っていく。足下に陶器のかけらが転がっていた。 さほど古い感じはしないので植林をした頃のものかも。 それは昭和30年か、40年代ぐらい だろうか?自然林だった頃は先ほどのような山上の別天地があちこちにあったかもしれない。 |
また明るい所に出た | ここは820Pです |
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そして820Pとなる。日差しが柔らかい頃は絶好の休憩場所となるピークだ。 誰が設置したのか古ぼけた標識がある。そこから細く急な尾根を下っていく。 途中から現れる鹿避けネットは左右のどちらを歩いても良い。
やがて水平道と合流する(細くて非常にわかりにくいけど)。
右に行けば5番鉄塔だ。過去、2回ほどこの鉄塔からダイレクトに足尾滝に行ったことがある。
むずかしい下りだが今ではGPSが普及しているし、ショートカットで行けるので便利。
今回は二人の体力と時間の兼ね合いでパス。
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行き止まりの6番鉄塔 | 巡視路を林道へ下る |
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林道へ下れるとすればこの水平道を6番鉄塔方向へ行けばよさそうだ。 そのとおりで途中に下れる分岐があった(これもわかりにくいけど)。 ついでなので6番鉄塔へも行ってみるが予想どおり行き止まりだったので分岐へ 引き返してそのまま下る。 |
林道に到着 | 足尾滝遊歩道の入り口『H』 |
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林道には14時05分着。続きの7番鉄塔へ行くにはこの林道の終点へ行けば良い。 我々はそのまま林道を下っていく。最初のカーブにあるのが足尾滝への遊歩道入り口だ。 今日は水量も無いしそのままパス。 駐車ポイントには14時半着。 ちょっと消化不良気味の山行きだったが、ものいいだまへの行きやすいルートを 再考する必要がありそうだ。再度、水くみ場からダイレクトに登ってみるか?!
今回のものいいだまの地図は
こちら(約110k)
でごらんください。 |