生野で不動滝を探す

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『生野』を参照していただくようお願いいたします。

2014. 3.23.  日曜日  晴れ  気温 あったか

3月9日に生野で トロッコ道を歩こう というイベントがありました。私も参加させてもらったのだが、後半の山神社(さんじんさん)から 愛宕社へ向かうルート途中でのこと。そこには大日如来の磨崖仏があったのだが、 ジローさんの話では「この奥には滝があって不動明王の磨崖仏もあるらしい」と。

それって石仏好きの私にとってはめちゃめちゃ気になるではありませんか! そこで3月23日、朝来市のとある山に登り、その帰路再度山神社に立ち寄ってみた。 まずは本殿むかって右にある小道で愛宕社を目指す。

木橋を渡り最初に出会うのが大日如来の磨崖仏。これは前回のツアーで紹介されたもの。 その像様からして 本職の石工が彫ったものとは思えず、ここで修行してた修験者が彫ったのではと想像を膨らませる。

大日如来石段を下るとこれがあった

さらに愛宕社への道を上ると左右に分かれた箇所に出る。右は愛宕社へ、左は川に下る石段。 前回は愛宕社へ進んだが、今回は左へ下ってみる。と、そこには岩に根を張る木(何の木かはわからず)があり しめ縄でぐるりを張られている。

さらに目をこらすと岩の上には丸い石が。しきみと御神酒が供えられていた(頻繁にお詣りされているようだ)。 正面に行きその石を見ると上部が斜めから欠けていたが文字が彫られていた。『白龍大明神 成田不動明王』とある。 左側面には『昭和廿三年八月廿二日』とあった(昭和という文字を見るとつい最近のような感じがするが、 計算すると60年以上前になる)。ジローさんが聞いていた不動とはひょっとしてこの石碑のことかな? 谷を見上げると倒木の向こうに滝があった!あそこへ行こう。

この斜面を登る

谷をそのまま遡行するのは無理なので一旦愛宕社への道へ戻る。写真の変な穴を過ぎると左手に関電の巡視路を示す 『火の用心』マークがあるのでそれに沿って斜面を登る。取水のための黒いホースが大岩の左側に沿っているので そこへ体を突っ込む。そこから先ほど見えていた滝があるので斜面を降りる(落ちる?)。
下段の滝

倒木さえなければなかなかの滝だ。周辺の岩盤をじっくりと見るが磨崖仏らしきものは無かった。 この滝の上にはさらに滝がちらっと見えた!そして目印にしていた黒いホースの上部には石垣で補強された道らしきものも見える。 ということはこの上の滝が本命のようだ。斜面をよじ登ってその道に出る。
中段の滝

この中段の滝はすごくよかった!ここの岩盤にも磨崖仏は無いようだがそれを差し引いても良い滝だ。これを間近で見られるのも この時期だけかも。水量が多くなる梅雨になると周囲は山ヒルだらけになるだろう。滝に打たれる修行をやろうにも 山ヒルに吸血されて修行どころではないかも・・・。(^^;)
中段の滝を下に見つつ・・・さらに上へ

さて、件の黒ホースを見るとさらに上へ向かっている。道を戻って山腹斜面を見るとその方向にわずかな踏み跡がある。 それに誘われて中段を滝を左下に見ながら斜面をへつって行くと期待通りに滝が見えた。
上段の滝を正面から見る横から見るほうが良いかも

ここの倒木もひどいために写真的には美しくない。倒木が無ければ横から見る姿が良さそうだ。 ここより上もけっこうな距離を遡行したが等高線もゆるくなり滝はなかった。 これをもって山神(さんじんさん)裏の谷には三つの滝があると言って良いと思う。 不動の磨崖仏はなかったが姿の美しい滝を発見できて満足だ。名前をつけるとしたら山神(さんじん)不動滝 とでも言うのがよさそうだ。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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