アオマ山(須留ヶ峰)〜高岩峯

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『大屋市場』を参照していただくようお願いいたします。

2009.10.24.  土曜日  曇り  気温ふつう
2年ぶりにほぼ同じコースをほぼ同じ時期に登ることになった。前回の様子は こちら を見て頂きたい。今回はわーさんのリクエストによるものなので単独ではなく、 わーさん、OAPさん、TQFさんのいつものメンバーだ。

この時期はまだ山ヒルがいるので注意が必要だ。一番怪しい箇所(田淵の登山口からの谷沿い)をパスするために 明延の集落から旭山キャンプ場へ向かう林道を利用して前述の谷を迂回する。

林道沿いにある鉱山施設跡黒丸の標識を発見してそこを登る
前回の入り口は黒矢印にある谷から

林道の途中にある登山口まで車で行けると踏んでいたのだが、今年あった大雨のために路面が崩れている箇所があって そこの手前に駐車する。9時25分スタート。 林道途中には石垣を組んだ鉱山施設跡もあったりしてしばし足を止めて見学する。

前回は谷から入り込んだのだが、今回はその手前にある登山口を見つけたのでそれを登る。 この林道が出来る前はどうだったか?もうその記憶も無いのだが、ここよりも谷からの方が 入りやすいような気がする。

道は細くて危険この斜面もずり落ちそう

前回もそうだったが、ここから『せんばの滝』までは危うい道が続く。 自身がどちらかというと恐がりなので、こういう道は苦手だ。崩れた橋を越えると 道とは言えないような崩れた斜面を行く。写真ではわからないが油断すると下に 落ちそうな感じが強い。無事に通過すると反対岸に渡って『せんばの滝』だ。
せんばの滝からコースを離れる軌道を利用した水路基台

せんばの滝を写真に写すがどうもうまく写らない。やはり時間を掛けてじっくりと腰を据えなければ だめのようだ。ここには謎の送水管があって、その先は向こう岸に見える暗渠へ続いている。 今回はここからこの水管を辿って登ってみようと思う。 みんなにそれを言うと別に驚いた風もなく当たり前のように各人勝手に斜面を登っていく。
支尾根に乗ってやれやれ
右下に坑口があった
紅葉の向こうに高岩峰

苦労して、おまけに汗まみれでようやく支尾根に乗った。斜面をよじ登るのに 精一杯で水管はどこにいったかわからない。 『せんばの滝』から登ったのは正解ではなかったのかも。滝の先にある『木地師屋敷跡』 (前回のレポート参照)ぐらいから登るのが楽だったのかも。

支尾根をちょっと進んで小憩をした場所から白いロープが下ろされていた。はてなとそこをのぞき込んでみると 有刺鉄線で入り口がガードされた坑口が見えた。やはりこの辺りへ登ってくるルートが あるようだ。わざわざ下に降りて坑口を覗く元気もないので支尾根をそのまま登る。

見失っていた水管とも再度出会った。それはほとんど地面に埋まっていたが、 驚いたことに中を水が流れている音が聞こえている。その水管は我々の支尾根からさらに北にある 尾根方向へ向かっている。今回は行けないがその方向にはまた違った鉱山施設があるやもしれない。

通常の谷コースなら展望は皆無だが、この支尾根コースは紅葉も展望も楽しめるポイントがあった。 登りは谷コースよりはるかにきついが紅葉やら展望が目に楽しい。このまま順調かと思ったが 途中にはいやらしいヤブもあるので、それらを迂回しながら登っていく。

頭上から紅葉の光が降る谷コース(黒矢印)との出合い

やぶ地帯も無事クリアーして谷からのコースと合流する。11時20分。 けっこうヘロヘロだったがここからもきつい登りがもうちょっとある。しかしヤブはもう無く 周囲は雑木の林が広がっている。その先はシダの斜面が現れて、踏み跡を探しながら登ることになる。 本来なら展望のあるシダ地帯だが、今日はガスで下界も見えない。 ナラの林を抜けると頂上はまもなくだ。
シダ斜面を振り返るが何も見えない頂上はもうすぐだ

標高1053.5m 二等三角点の頂上には11時50分着。ガスと風のために頂上は薄ら寒い。 そこで、頂上の手前にある、我々が登ってきた落ち葉の斜面で食事をすることに。 大杉山からアオマ山(須留ヶ峰)の頂上に来ると、アセビの木が壁になって このコースの入り口がわかりにくいのだ。そこで多くのハイカーは「なんや、こんな頂上か」と 言いながら帰っていくのだ。知らないということはかわいそうやねえ。
落ち葉の座布団で食事頂上から極楽尾根を行く

12時40分、食事も終えていよいよ後半戦のハイライトである高岩峰へ向かう。 これまでも良かったがこれからがさらに良い。 三角点から方向を見定めて進んでいく。地籍調査の杭も目印になる。
ルンルンだね後ろを振り返る
進行方向には目的の高岩峰

注意する所は『鳥獣保護区』の赤い看板のある最初のピーク。ここを右に下ると前方に 目標の高岩峰が見える。ただし、ここはアセビのヤブがあって前が見えないので 方向を確かめないと進むことが出来ない。
いよいよ核心部だなかなか前に進めない

核心部であるブナの尾根に到着。 口の悪いわーさんもさすがにここはべたほめだった。ハイカーが訪れていないのに、 ハイキング道のごとく 整備されたかのような尾根で、もちろんヤブも倒木もない。 当然ゴミも無いはずなのだが、どこかのバカがぶら下げた真新しい赤テープが目障りだ。
浮かれたわーさん高岩峰は目の前だ

わーさんが「こんなええ山がなんで宍粟50山に選ばれなかったん!!」と叫んでいる。 わーさん、ここは宍粟じゃなくて、大屋と朝来の境界にあるんですよ。 仮に宍粟だったとしても50山にはしてほしくない山域だ。

標高1022m、四等三角点の高岩峰には14時。ここからそのまま大屋と朝来の境界を下っていくと 一の段への峠を経て加盛山へと至る。他にも南西方向に踏み跡があるが、前回同様に 林道へ向かって下る。

高岩峰から斜面を下る林道に出た

地形図を読みながら林道目指して下っていく。さーて、ここからが問題だ。 単独の時は素直に林道を下っていったのだが、今回は一癖も二癖もある面々である。 『G』地点からまっすぐに登山口まで転げ落ちそうな斜面を下ろうということになった。 ところが『G』地点から始まる支尾根には人の通過できそうな空間すらない。 そこで、横の谷を滑るように降りていくことに・・・。
猪突猛進だあズリズリ斜面

一ノ谷の逆落としもかくあらんとばかりに下っていく。しんがりはもちろん私。 このまま下りきることには無理があると思っていると、ラッキーなことに林道の支線に降り立った。 普通ならここからは素直に林道だが、へそ曲がりの連中なので当初の計画通りに 登山口まで下ろうという。『H』地点にある廃小屋から入り込むと案外楽に下れる斜面だった。
登山口着廃坑見学

登山口には15時07分。後は平坦な林道を歩いて駐車ポイントへ。 今年の紅葉はちょっと早かったような感じだった。新しいコースを歩けて、 きれいな紅葉を見ることもできて大満足だ。 次回ここを登るとしたらもちろんあそこだなあ・・・と、考えはすでに 次のコースのことに・・・。

今回のアオマ山(須留ヶ峰)〜高岩峯の地図は こちら(約150k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~

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