赤谷山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『戸倉峠』を参照していただくようお願いいたします。

2009. 9. 6.  日曜日  晴れ  気温普通
OAPさんとTQFさんが赤谷山に行くというので同行を願い出る。 山崎の手前で無線をワッチしているとMXFさんの声が聞こえた。 「大山に行こうとしていたんですけどOAPさんたちと合流することにしました〜」と 他局と交信している。ということは今日は無線隊4人での登山ということだ。

OAPさんから地図をもらう。それによると戸倉峠から赤谷山に登り、下山は戸倉の集落を予定する。 新戸倉トンネルの右脇から旧29号線のつづら折れを行くと旧隧道前で舗装は終わる。 そこには登山者の車が1台すでに止まっていた。我々も9時40分スタート。 旧隧道の左にある峠道はゲートはあるが鍵は掛かっていないようだ。

旧戸倉隧道の手前に駐車峠の深い切り通し

峠の手前にある登山口を素通りして鳥取側の見える峠の端に立ってみる。 足元は急斜面で崖崩れ防止のための護壁処置がされている。 とうてい下っていけないような感じだが、ここを下るのが旧峠道なのだそうだ。 いずれはMTBでその道を探索するつもりだ。後戻りして登山口から登り始める。 10時14分。
道はしっかりとあるここのブナは美人揃い

宍粟50山に選定されたために現在では多くのハイカーが訪れる山になった。 そのために踏み跡もしっかりとあり迷うことはない。 「このくらいの傾斜が登りにはちょうどいいなあ」とOAPさん。 みんなの足取りは軽いが一人MXFさんだけは違う。 車のタイヤ横に無線機を置き忘れたと言う。そりゃ心配だ〜と私。 「まあ、誰も盗らへんやろ〜」と他の人たち。(^_^;)
MXFさんがハイカーと立ち話ブナがすごい頂上は間近だ

途中で下ってくるハイカーと出会う。たぶん駐車ポイントにあった別の車の持ち主だろう。 さっそくMXFさんは忘れ物のことを頼んでいるようだった。 「車の下にでも隠して置いてください」そんな話しぶりだった。 「下山したらそれを忘れて車を発進させるやろなあ・・・」と他の三人が言う。 我々の年代ではあり得ることだ。(^_^;)
赤谷山山頂

2等三角点、標高1216.4mの頂上には11時20分。 初めてここに登ったのがちょうど9年前のこと (赤谷の頭)。 その時の激ヤブ山頂とは雲泥の差だ。今日は秋晴れで空気も澄んでいて遠くのピークまで はっきりと見える。氷ノ山は頂上と三の丸の避難小屋も肉眼で見える。 さらには今年の春に歩いた若杉峠から三の丸に続く中央分水嶺の尾根も肉眼で辿ることができた。
氷ノ山方向を見る
三室山方向を見る

下山コースは上の写真にある『点名 宮向』から『点名 宮ノ前』を経て戸倉の集落 (あるいはその周辺のどこか)に降りようというのが今日の下山ルートです。 頂上で昼食を済ませ各自のんびりとしていると mk・kokoさん夫婦が頂上に現れる。もちろん約束したわけではないが下の車で我々と わかったようだ。一緒の下山を勧めるが用事があるのでピストンにするらしい。 二人は林道で出会った熊を石を投げて撃退した猛者で、 最近はこの二人の気配を察知して熊も逃げ出すという。
mk・kokoさん夫婦が現れる下山尾根に突入

12時半下山開始。赤谷の前峰に戻って、その手前から下山尾根に入る。 去年の秋に M氏と紅葉の赤谷山に登ったときこの道を発見した。それをOAPさんにすぐさま連絡して 2週間後に調査してもらったいきさつがある。 戸倉スキー場の駐車場にダイレクトに降りられる良いコースだということだが、 今日はそのバリエーションコースを辿るという。
でかい杉だあ極楽、極楽立ち止まってブナを見る

ブナと戯れる

途中、何度も足が止まるので『点名 宮向』四等三角点、標高997.7mには13時15分。 ここも三角点周辺が刈り払われており、国土調査が行われていた。 ここから右方向へ下るとスキー場の駐車場だが、今回は左(ほぼ真北)に下っていく。
点名 宮向なにやら怪しい穴

標高810+mほどの鞍部がある。13時45分着。右に下れば戸倉集落から伸びた林道の終点付近に 降り立つ。左に下っていけば29号線の新戸倉トンネル手前に降りられる。 そのどちらでもない正面の急登りを行く。標高914mの標高点からはだらだらとした稜線となる。 植林がほとんどだが所々に手つかずの雑木が残っていた。
点名 宮ノ前戸倉集落に下山

四等三角点、標高909.8mの『点名 宮の前』には14時15分着。 ここも周囲が切り開かれている。OAPさんの解説によると『宮向』、『宮ノ前』の他に 『宮ノ後』、『宮ノ奥』という四つの『宮』がついた三角点がある。

地図を見てもらえばわかるのだが、『宮向』、『宮ノ前』、『宮ノ後』の三つは、ほぼ直線上にあり、 その近くには大森神社がある。OAPさんによると『宮』はこの神社を示しているのでは ないかと言う。これはうなずける話です。ただ、『宮ノ奥』だけははるか遠くの氷ノ山林道脇の、ピークでも なんでもない所にある。

『宮ノ奥』だけまったく無関係のようにも思えるが案外そうでもないかもしれない。 というのも大森神社は元々氷ノ山山頂にあった須賀ノ山神宮を降ろしたものという説がある (だとすれば大森神社の祭神は素戔嗚尊のはずだが今回確認していません)。 そうすると氷ノ山山頂と大森神社の途中に位置する『宮ノ奥』もつながりが出てくるわけだ。 ちなみにこの四つの三角点と大森神社を結ぶとクルス(十字架)のようになる。

大森神社

本来なら『宮ノ前』からの下りはそうとう地図読みがむずかしいのだが、GPSが あるおかげで鼻歌交じりで降りることが出来た。14時55分集落着。 戸倉峠へ車の回収に行ってもらっているあいだに大森神社で休憩をする。 (このときに本殿、拝殿を見ていればよかった〜) そんなこんなで今回もおもしろい山行きができました。

今回の赤谷山の地図は こちら(約120k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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