空山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『西河内』を参照していただくようお願いいたします。

2008. 8.24.  日曜日  曇り  気温ふつう
いつも週末になるとどこに登ろうかと悩むのだが、今回はあっさりとこの山が 頭に浮かんだので気持ちも楽だった。今回考えたルートはヤブもないし、 ショートコースなのでへたばることもない。 OAPさんの掲示板に書き込むと数名の参加者もいるようなので にぎやかになりそうです。

地元にもかかわらずOAPさんは初めての山だという。 私は三度目で、前回は大通峠から空山までをMTBで縦走するという とんでもないルートだった『大通峠〜空山』。 初回はおとなしく池田からのピストンコースだがこれまたMTBで登った『空山』。 いずれもMTBでの山行きでしたが、今回は素直に歩きです。 初回の時から数えると、なんと11年の月日が流れています。山頂はどうかわっているのでしょうか。

『高保木の森』駐車場(北千種小学校のちょっと東)を集合場所とする。 自分で言い出しながらいったい誰が来るのかわからない。来たい人が来れば歓待するというのが私のポリシーなので 新しい出合いが楽しみでもある。結果、OAPさん、mkさん・kokoさん夫婦、しみけんさん、とうこさんというメンバーとなる。
林道右手に入り口がある人家跡?

千種川に沿った県道を行くと『空山』の看板があって右に曲がる。この看板、立ち位置が悪くて 曲がるべき箇所がわかりにくいのでご注意を。車一台がようやく通る道を上り詰めると 獣避けのゲートのある林道の入り口。この入り口を開けてさらに奥へと進む。 右手に登山口の標識があるが、さらに上のスペースに車を止めて10時08分スタート。

林道の横手に『空山』と書かれた木製の標識がある。11年前と同じものだった。 右手の谷奥には棚田跡とそこに植えられた植林が見える。 登山道脇にも大きな石垣があって人家もあったように思える。
茅をかき分け・・・谷道を上る

その人家跡を過ぎると茅のヤブ道?だ。それをかき分け進むとようやく 登山道らしい谷道となる。道すがらに花でもないかと下ばかり見て歩くが、 所々に淡い桃色のクサアジサイが咲いていた。 それとここにもたたら製鉄の痕跡である鉱滓がたくさん落ちていた。

そう思って周囲を眺めてみると自然の地形とはちょっと違うような感じを受ける。 いたるところに踏み跡のようなものもあった。 谷を歩いていたが、その分岐から支尾根を登るようになる。 その左手の谷奥には大きな石積みのダム?があった。 どう見てもダムのように見えるのだが、当時の鉄穴(かんな)流しに使う水源だったのだろうか。
これを登り切ると稜線頂上着でおもわずバンザイ

支尾根の急登りが終わると稜線となる。 そこから南にゆるりと登り返すと頂上だ。10時55分、標高900.9m、三等三角点。
時間も早いがお昼にするおごしきの大馬鹿門

お腹はさほどへっていないが、アルコール切れで喉の渇いた?人が多いのと、この先食事に適した場所がないのとで、 ここで食事とする。 周囲の植林が成長したので展望は初回よりはるかに悪くなっているようだった。 ちなみに後山のちょい下にあるおごしき山の大馬鹿門はと見てあれば、 ほんの針先ほどに見える。

目の前にある空山の門はいかにもでかいのに、同じ物がそれほど遠くないはずのおごしきでも あれだけ小さく見えるとは。いかにでかい人工物でも自然の山のでかさにはおよばないということか。 大馬鹿門の作者もちょっとした縁でここに設置することとなったが、それにおよんで 私と同じようなことを感じたかもしれない。
下山開始激下りが続く

11時42分下山開始。ピストンではなく南に延びる尾根をたどる。 最初は赤松などの雑木が多かったが、下りが急になる頃から植林帯となる。 傾斜はどんどん急になり足元に注意しながら下る。

土塁道を行く点名『大谷』が最終目的地

急下りが終わると嘘のようにゆるやかな尾根道となる。右は切れ落ちているが 左はなだらかで波打つような起伏がある。その間を右に左に縫うように 土塁の道がある。ここも砂鉄を採取した場所に間違いなさそうだ。 802ピークを過ぎた所に一箇所展望の切り開きがあり、そこから点名『大谷』が見える。あそこまで遠いようだが あっという間だ。
不思議の良い道が続くMTBで走りたい

展望地からはさらに良い道が続く。MTBを持ってこなかったのが悔やまれる一瞬です。 下りきった鞍部に標識があった。『平成之大馬鹿門まで1500m』『(西方向)西河内 (東方向)河内』 とある。標識の裏側にはペンションの案内も書かれていた。

遊歩道との合流点点名『大谷』に着

標識のあった鞍部よりゆるやかな登りが続く。まもなく三角点ピークと思ったら 今度は立派な標識と出会う。ここより『高保木の森公園』のエリアとなる。 とりあえず目の前の三角点ピークに登ろう。四等三角点、標高680.7m。 展望がないのは残念だが、ベンチがあるので小憩する。 時計を見たらなんと12時40分。ここで昼食タイムだったかも!!
廃道状態の遊歩道県道に降りました

下山は2コースあるのだが県道にダイレクトに下れる山頂からの道を選ぶ。 急な下りだが県道まで一直線だ。 遊歩道とは名ばかりで途中は石がゴロゴロの歩きにくい箇所もあった。 造ってからのメンテがまったく無いようだ。13時25分駐車場着。

登山口に置いている車の回収に向かったら、今から登ろうとする 若者に出会った。確かに短時間で登れるのでお手軽な山には間違いない。

今回の空山の地図は こちら(約130k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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