この時期になると恒例のようにこの山を目指してしまいます。
今までに登ったルート以外にも頭の引き出しにはまだまだ
いろんなルートが残っているのでもう数年は楽しめそうだ。
ただ、今回は昨年に失敗した周回ルートを逆からたどる再チャレンジです。
その去年のレポートはこちら・・・。
三久安山
国道29号線の引原湖の旧道沿いにある姫路の野外活動センターが
スタート地点となるが、今日は楽をするために林道の奥まで車を進める。
センター入口には『400m先通行止め』という看板もあるが、
実際はその地点にある鎖ゲートはいつも開いているようで、なんの問題もなく最奥まで
行けるようだ。
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どちらへ行こうかな |
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林道の最奥までやってこれました。そこには先客がいて
今から出発という感じだったが、見たところハイカーのようではない。
山菜取りかな?
私もそそくさと準備を済ませて9時40分スタート。
彼らは三久安山方向へ登っていったのでその後に続くはずが、私はなぜか阿舎利方向へ。
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林道途中から振り返って見える伐採地
今回はあそこを白いルートで下山しました | 正面の落ちた橋は阿舎利方向
溝谷へ越える峠は左の谷 |
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林道を歩き始めて後ろを振り返ると山菜取りでにぎわう伐採斜面が見えた。
今日はあの斜面を下りおりてゴールというルート設定です。
では、登りはというと、ここからすぐにある谷へ左折してそれを登っていきます。
この谷は溝谷と引原を結ぶ峠へ続いており、溝谷の集落入り口にある
道標には『ひきはらみち』とあることから昔はれっきとした生活道だったことがわかります。
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支谷をのぞき込むでみると
ええ感じです | ところどころ道も残っています |
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いきなり倒木などもあるので、果たして道なんてあるのだろうか?と心配したが、
ところどころには明確な道も残っている。地形図を見ながら要所要所の分岐の
確認を怠らないように注意する。
右に、左に流れを渡りながら歩く。
やはり、古くから人の往来があったのか、炭焼き窯跡が点在している。
その窯跡にこうもり傘が立てかけられているのが最後の?分岐だ。
ここから急に道は不明瞭になる。流れは細い。右岸に片足だけが乗るぐらいの
細い踏み跡がある。これが峠道かと疑うが、これしかないので注意深く歩く。
この時点では間違いに気が付いていない。
そしていよいよ正面に稜線が見え始めた。
ここにも炭焼き窯跡があって、左右に谷が分かれているが
稜線はもう目の前だ。窯跡からまっすぐに斜面を登っていく。
こうもり傘の分岐から左の谷を選んだのだが、ひょっとして
小滝のある右の谷が正解だったのだろうか?
正面に見える稜線付近の感じが地形図から受けるものと
違ってきたので間違ったのではないかと疑問が浮かぶ。登り切るとまったくその通りで
峠から300mほど北の稜線上に到着。10時35分。
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『E』地点は伐採ピークだった | ここが引原越えの峠だ |
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このままではおもしろくないので、稜線を南下して峠を目指す。
途中にある『E』地点は伐採のピークだった。おかげで自分の立ち位置もばっちり
確認出来たし、三久安山方向にある1019mピーク、阿舎利のピーク、
蓮華林道の最奥からある登山道も確認出来た。
歩きやすい尾根を想像していたが、ヤブの尾根ですこぶる歩きにくい。
しかもたどり着いた峠は想像と全く違い、あやうく通り過ぎるところだった。
引原側には明確な道があったが、溝谷側の道は消失していた。
ここから溝谷方向に下って林道終点にある登山口から三久安を目指そうかとも
思ったが、いかにも遠回りなので却下。そこで思い出したのが
去年見つけたきれいな仕事道だ。
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きれいな仕事道 | 分岐ピークが見えた |
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標高が930+mのピークから稜線の西側にすこぶるきれいな仕事道のあるのがわかる。
去年はこれを下ってエライ目にあってしまったが、今回はこれを使って逆方向に登っていく。
この仕事道は稜線とはつかず離れずであって、所々には階段まで造られている。
これが登山道だと言っても通用するような道だった。
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木橋もある | ブナが現れたらそこを登る |
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分岐箇所もあったり、道の続きがわかりにくい箇所もあったりするが、
あえて説明はしない。ともかくこの仕事道が到着するのは
『H』地点の分岐ピーク手前、981.6mの三角点からの尾根と
合流するのである。これも去年に発見してレポートにも
書いているので道を見失わないようにさえすればそこにたどり着く。
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頂上へ向かう稜線 | 左は植林なので右に視線を向ける |
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分岐ピークはこの引原から来る道と蓮華林道から登る道との合流点である。
したがって色とりどりのマーキングがこれでもか!とぶら下がっている。
マークと言っても頂上までは目と鼻の先なのに何をマークする必要があるのか?
せっかくブナの回廊が始まる地点なのに興ざめだ。
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