轆轤師山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『神子畑』を参照していただくようお願いいたします。

2008. 5.11.  日曜日  曇り  気温風強し
朝起きたら雨だった。これだけでもうテンションはだだ下がりだ。 うだうだしながらOAPさんにメールをすると宍粟では回復しているという。 ならば私も宍粟に行こう。げんきんなものでやる気も出てきた。 ただし、遅くなってしまったのでショートコースにする。 場所は宍粟市一宮にある轆轤師(ろくろし)山だ。

OAPさんたちは同じ宍粟市一宮の五蔵山に登るというので、ほんとはそちらに 合流したかったのだが時間が遅くなってしまったので、そこを通り過ぎて前述の山に向かう。 御形神社から公文、糀屋を過ぎて大坪へ抜ける富山越の峠へ向かう。その舗装路の途中に 轆轤師キャンプ場がある。

そこが今回のスタートゴール。キャンプ場の中には駐車場が無いので 道路脇の空き地に止める。止めたすぐの所に遊歩道の登り口がある。 これでもよいのだが、別途地図にある『A』地点の方が雰囲気が良いので そちらから登る。小橋を渡って作業小屋の奥に『ハイキングコース(展望台まで15分)』 の標識がある。10時20分。
このゆるやかな尾根を登る気持ち良い登り道

傾斜もそこそこ、所々に丸木階段、周囲は雑木で若葉の緑色がいっぱい。道路から眺めたとおりの 雰囲気の良い道だった。キャンプ場からはボーイスカウトの声が聞こえてくる。 登り切った平坦尾根にベンチがあった。
ここまで10分遊歩道を離れる

たった10分でベンチまで来てしまった。あまりにショートすぎて お昼までに下山になってしまいそう。このベンチからは一山がきれいに 見えるはずなのだが、雨上がりでその方向はガスっている。道路では そうでもなかったが、ちょっと登ったこの地点では風も強くて寒い。

遊歩道はここから道路方向(駐車ポイント付近)へ下っている。とうぜん、ここから稜線へ向かって 遊歩道を離れる。稜線までは問題なく歩けるし、右方向の谷の雑木も気持ち良いね。
稜線に乗った轆轤師頂上

稜線にもはっきりとした道があった。 これなら御形神社からの長い縦走も可能かもしれない。 轆轤師山頂上もあっけなく到着。11時。標高552m、三角点は無いが 図根点が埋め込まれている。展望は皆無だがちょっと日が差してきた。 やはり神社からの縦走が良かったかも・・・。

狭い頂上で長居が出来る雰囲気ではない。無線でOAPさんを呼んでみるが こちらが低いためか繋がらない。しかたない、先を進んでみよう。
四等三角点ここからもええ雰囲気

四等三角点『両木』には11時15分。ここはピークでもなくヤブっぽい 分岐地点だった。ただ、ここから先は気持ちの良い雑木帯になる。 途中にTVの共聴アンテナの残骸があった。ブースターは真空管だったので ずいぶんと古いものだ。最後、峠に下りる所だけ植林の急斜面となる。
富山越えの石仏舗装路沿いにある雑木の林

富山越えの峠には11時45分。やはりお昼までに終わってしまった・・・。 峠には石仏があるのでそれを見学。どんな石なのかわからないが、ツルツルで きめの細かい真っ黒な石で出来ている。峠にはめずらしい虚空蔵菩薩だった。 表面がきれいなので見た目は新しいが『天保十五年甲辰(1844)八月吉日』と銘がある。

それよりおもしろいのが祠の天井付近にぶら下がっている『鍵掛け』の枝だ。 山の神を祀る(あるいはおまじないのよう意味?)もので、 山仕事に勤しむ人が木の枝の二股部分を ひもにぶら下げているものだ。 轆轤師山という山名も、この地域にたくさんいた木地師に由来するものと聞く。 古来からの風習が今も残っているということだろうか。
出会った花、その1その2

駐車場には12時着。リュックに入れていた昼食は結局下山後に食べることに なってしまいました。

今回の轆轤師山の地図は こちら(約80k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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