中山〜弥十郎が岳

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『福住』を参照いただくようお願いいたします。

2003. 1.12.  日曜日  晴れ  気温ふつう
北摂ラリー二日目です。与えられた地図はA−4サイズが1枚だけ(前日は8枚もあった)。 それによると後川にある中山から始まって、弥十郎が岳、大野山の三つのピークを 通過してゴールという設定である。M氏が風邪引きなので最初の二つのピークだけ でやめようということにする。

奥猪名健康の郷スタート9時13分。舗装路で西峠をえっちら汗びっしょりになり登ると、 後は後川まで寒さに震えながらの下りになる。これだけでこっちも風邪を引きそうだ。 交差点で左に曲がり後川小学校の横にある林道を北に進んでいく。この時点で ほとんど最後尾であった。

放置された?茶畑を横目で見ながら林道を緩やかに登っていく。すると見覚えのある 分岐に来る。ここも何度かラリーで使用しています。その時は気づかなかったが 分岐角に道標があります。『右 ささやま 左 やまみち』とある。現在もその通りで、 右に行けば城東トンネルの北出口付近(すごいヤブだ)に出ます。 そしてラリーのルートは左です。
後川小学校奥の谷道植林帯のつづら折れ激登り

日の当たらない谷道にはかなりの雪が残っています。 新しくできた送電線鉄塔の巡視路がこの奥にあるので、それで一気に鉄塔のあるピークまで登っていく。 五人ほどひとかたまりになって植林の中のつづら折れ道を行く。ここでも汗びっしょりになる。 上を見ると数人が同じようにフラフラと登っているのがよく見える。その連中に追いついて 鉄塔に到着する。
鉄塔は展望良し。後ろには弥十郎が岳さーて、答えもわかったし、
これから乗れ乗れコース突入や

ここはクイズポイントなので、みんなMTBを下に置いたまま鉄塔に集まる。 オレンジ色の表面にその答えが書いてあるのでそれを書き留めてさっさと引き上げる。 私は鉄塔にぶら下がったり、周囲の展望を眺めたりする。向こうには次の目的地である 弥十郎が岳もよく見えている。

MTBにまたがる。ここからは乗車出来るというふれこみ通りの水平道があった。 565mピークをぐるっと回り込むように北に方向を変える。ここから下山するまでは ほとんど乗りっぱなしの状態だ。これでもかっ!!と言わんばかりの超乗れ乗れコースである。 とっくに巡視路では無くなっているし、いったいこの道はなんのための道なのでしょう? 新川氏(北摂ラリーコースクリエーター)も「なんの道なのかさっぱりわからない」という。

途中にある557mピーク(三角点無し)が中山というらしい。その横をハイスピードで すり抜けてしまったので、 どこか中山だったのかわからずじまいだった。それほど気持ちよく乗れるのです。
ひゃっほー!!どおだあ〜

しかしここも倒木だらけだったらしい。それをほとんど一人で切ったり、排除したりで ここまで山道を回復したのです。普通のハイカーでそんなことをする人を聞いたことが ありませんが、放って置いたら無くなってしまう山道をここまで回復するこだわりは、 MTB乗りだけが持つものでしょう。

473mピークを過ぎるといきなり急斜面のつづら折れになる。それとともにおそろしいほどの 数の倒木が現れる。さすがにこればかりはどうにもならなかったらしい。それらを迂回しながら 所々意地で乗車する。

曽地中の集落に獣除けの金網が張り巡らされており、正面にあるドアからくぐり抜ける。 10時30分。 チェックポイントで水を補給して次なる弥十郎が岳を目指す。
PC1にて。山猿が思うのは山のこと?それとも・・・・

県道に合流して標高点265mの所から延びている林道を行くようだ。なんたら(名前忘れた)って いう陶芸の店横をすり抜けてあるのは、見逃しそうなほど細い林道だった。 林道は細いが谷は広い。行けば行くほど広くなる変な谷だ。植林の無かった昔は棚田が 広がっていたのでしょう。

林道終点からはまた斜面のよじ登りとなる。さっきの巡視路はつづら折れの道だったが、 ここは踏み跡もない斜面をまっすぐの担ぎ上げなので辛さも半端ではない。 こんな道でも北摂のエアリアマップには赤実線で記載されているのだからたいしたもんだ。 飛び出た所が吹越峠で薬師が原コースと合流してハイキング道となる。

山腹を巻きながらも緩やかに登っている。そこまではよかったが、やがて谷になるとそこからはガレてくる。 小さな滝も正面に立ちはだかるようになり、ロープを伝って這い登る。その上にある 洞窟がPC2である。吹きさらしの平地よりはこの洞窟のほうが暖かいらしい。
滑りやすいので注意洞窟がチェックポイント

洞窟から頂上までは案外近く感じる。標高715.1m、二等三角点、11時45分着。頂上では 一般のハイカーが一人だけいた。雪が残っていたが日が照っているので寒くはない。 北から西に向けて展望があり、去年の二日目ルートだった三嶽が見えている。 残念ながらかすみでそれ以上の遠景は楽しめなかった。

ゾロゾロと現れるライダー達ものんびりしたもので、写真を撮ったりしてくつろぎモード。 着いた途端に先に行こうなんてヤツは一人もいない。「ほな、そろそろ行きますわ」と 二人だけ下山を開始する。農文塾コース分岐をやり過ごして、そのまま直進を続ける。 689mピークから左に折れるように下っていく。

いよいよ激下りの始まりとなる。二人で奇声をあげながらリヤタイヤをスライドさせる。 ここでも山猿が待ちかまえていた。「足切りを延長したから先に進めるでえ」と言う。 ここでリタイヤを決めていたので聞き流す。
頂上には雪も残っていた竹谷コースは激下りの連続だ

一度足を着いてしまうとこんどは乗れなくなってしまうような下りです。転倒することもなく なんとか緩やかな谷にたどり着いた。そこからもかなりの距離で乗車が出来る。落ち葉の林、 小さな滝を眺め(すっかりラリーのことは忘れている)PC3に到着。12時15分。

たこやきを一口食べてここでリタイヤ宣言をする。私はまだ大野山も登れる感じだったが、 M氏はさっさと健康の郷に向かって走り去る。なぜそんなに急ぐのか? 実は健康の郷の食堂が2時で閉まってしまうからだ。トップライダー達はたぶん この時間だとゴールしているはずだ。そして例年のように健康の郷の カツ丼を食べているに違いない。

つまり我々凡ライダーはゴールが遅いのでこのカツ丼を食べることができないのです。 たとえ2時に間に合っても食材がなくなって注文できないことがほとんどです。 そこで今年こそはリタイヤしてでもこのカツ丼を食べようと言うのが合い言葉でした。
トップライダーの味

結果、うまかったです・・・・。

今回の中山〜弥十郎が岳の地図は こちら(約150k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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