石上山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『天神』を参照いただくようお願いいたします。

2003. 1.19.  日曜日  曇り  気温ふつう
先々週の三木丘陵めぐるルートは大成功だった。これに味を占めて こんどはちょっと北にある吉川丘陵のこのピークを目指してみることにする。 駐車ポイントはすぐ西にある蓮華寺。地形図を見るとこの寺の周辺も 点線ルート(シングルトラック)が満載のようだ。

お寺の人に駐車の許可お願いすると快く了解をいただく。9時スタート。まずは石上山まで 登るのだが、地形図では北から三本、南から一本の道がある。そのどれで登るのかと 思ったら「送電線の巡視路で行こう!」とM氏。みると高圧送電線が山頂近くを 東西に横切っている。M氏たまにはええこと言うやないの。 高低差があんまりないのでうまく行けば乗車の出来る巡視路かもしれないね。

さっそく『姫二火力線』と書かれた火の用心看板を見つけてその巡視路を登っていく。 bP14の鉄塔から整備された巡視路があった。それを辿ると一旦谷に下って それからまた登り返している。もちろん下りはほとんど乗れる。
丘陵地帯の巡視路を行くbP15からの巡視路下り

目の前が急に広がる。尾根の先端部分が伐採跡?のような感じで、巡視路が一本 きれいに続いているのがなんとも魅惑的だ。ここも短い距離だが気持ちよく乗れた。 谷に降りてまた登り返してbP15の鉄塔に着く。この鉄塔からの下りは傾斜も急で 撮影ポイントにグッド。ただし途中から倒木とプラ階段が邪魔をして全乗りとはいかなかった。
池の畔の林道に出るbP16鉄塔

池の畔に降り立つ。そこは軽自動車なら通れるような幅の林道。でも落ち葉サクサクで 乗っていても気持ちが良い。谷の奥に向かっていくがやがて竹林となってなんとも 薄暗い。砂防ダムの手前で左に折れてまたまた急な登りになる。そしてbP16鉄塔。 直線距離だとあっという間なのに、谷をぐるぐる回り込みアップダウンの繰り返しで けっこう距離を楽しめる。

緩やかな登りでなるいピークに立つ。地形図を見ると駐車場のあった蓮花寺と石上山とを 結ぶ尾根上にたどり着いたことになる。当初、石上山と蓮花寺とはこの尾根に道があって 繋がっていると想像していた。残念ながら蓮花寺方向(西方向)にはそれらしい踏み跡はなかったが、 ラッキーなことに石上山方向にはさらに巡視路が続いている。
鞍部には十字路の道があった石上山への尾根は乗れた!!

十字路の鞍部に到着。進路はもちろん正面だが、左右にも明確な道がある。口吉川町と 細川町を結ぶ道のようだ。そしてbP17鉄塔に着く。ジャスト10時。この鉄塔の手前には 道標の石柱があった。上部に石仏が彫られているが文字も石仏も剥落していて石仏ファンとしては 残念だった。

この鉄塔を中心としてここも四叉路になっていて、正面右は石上山への尾根道、正面左に見えているのは 地形図にもある口吉川東から延びている点線ルートだ。なんだかよさそう見えたので「下りはこれを使おう」 とM氏に言ってみる。

ここから石上山方向へも巡視路にもなっているが、なんと500mほどの区間は高低差がほとんどない 平坦な尾根を走ることになる。もちろん快適そのもの。いままでどの本(『播磨 山の地名を歩く』に 少しだけ記述がある)にもインターネットにもこの山の情報はなかったがすばらしい道の連続である。

なにやら石造の遺物が散乱している。石上は石神に通じると『播磨 山の地名を歩く』にも書かれて いたので、なにかが祀られていたことはまちがいないでしょう。ちょっと見、倒木だらけの 空間が広がった所にもその昔はなにかの建造物があったのかもしれません。先にある分岐を右にちょっと 登れば石上山です。
石上山頂上なんとも気持ち良いねえ

頂上には10時20分着、二等三角点、標高228.6m。麓を走っている県道から見ても 標高差は150mもなく、どこが石上山のピークかさえわからないような丘陵地帯が東西に延びています。 山頂にはTVの共同受信施設がありますが、雑木に囲まれて展望はありませんでした。 しかし吹きさらしでないのでひなたぼっこにはもってこいのスペースかもしれません。

お昼の用意をしていないので軽くコーヒーだけいただいて下山をします。 登りでも乗れましたが、もちろん下りも問題無しです。途中にあった倒木も二人で 片づけましたので下りは全乗りになっています。bP17の鉄塔まで戻って来ました。 そこから先ほど目を付けていた北西(口吉川東)に下っている点線ルートに突入してみます。

bP17鉄塔からの下りは大正解でした。いったいなにに使われている道なのか? なんの障害もなく気持ちよく下れます。逆に快適すぎて面白くありません。 これは超初心者向けのルートと言っていいでしょう。
黄色ルートで下ってきたが・・・蓮花寺本堂

地形図にはない大きな分岐が逆方向にありました。そこからいきなり掃き清められた 参道が数十m上っていて、その先に広場と祠がある。なにも書かれていなかったが 愛宕堂?のように思われる。煉瓦と漆喰で作られた小さなかまどが二つあった。 なにかのお祀り時に使われるものなのかもしれない。

参道から里までは軽自動車でも走れるようなダブルトラックの落ち葉の林道だった。 まさに超初心者向けの下りコースである。そこから蓮花寺まではあっというまです。 11時20分頃にはお寺に帰り着いていたのですが、地形図にあるシングルトラックを 探査してみようとあっちこっちに突入してみましたが、ほとんどすべてヤブで退却を強いられました。

しかしその時にわずかにあったシングルトラックと後日見つけたものとを結びつけて 三木丘陵〜蓮花寺〜吉川丘陵(石上山)のツーリングコースを完成しています。 もちろん初心者のためのコースで、休憩込みで4時間半ほどでしょう。 いずれの日にかご紹介できればと思っています。
今回の石上山の地図は こちら(約150k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


ホームにもどる