高谷山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『市島』を参照いただくようお願いいたします。

2000. 8. 5.  土曜日  晴れ  気温ちょ〜暑い
昨今どこの山に登ろうか決めかねることが多いのだが、低山で暑くってもいいやと腹を決めて この山に登ることに決めた。北と南の両方から舗装林道が頂上へ続いているが南の大勝寺横から 始まる林道を選択して登ることにした。大勝寺手前で看板が『横峰山』となっていて一瞬あれっと 思ったが、どうやらいろんな別称があるらしい。

どこに車を停めようかと思ったが、お寺を過ぎたすぐの 所にちょっとした空間と木陰の箇所があったので幸いとばかりに停める。 そこには通行止めの看板があったがMTBなのでもちろん無視する。

とにかく暑い!!全面の舗装路なので木陰を選んで進まないとたちまちアスファルトの照り返しの 餌食になってしまう。通行止めの看板のお陰で前からも後ろからも自動車のやってくる気配は ないのでどこを走っても自由自在である。大雨で道が崩れたための通行止めと聞いていたが それらしきところはきれいに補修されている。ただし、植林伐採のためと思われるワイヤーが 頭上にかかっているのでそれのためかもしれない。

40分ほどかかってパラグライダーのフライトデッキに出た。西方向に飛び出すようになっていて そちら方面はもちろん開けているがじっとしているととろけそうなほど暑いので先を急ぐ。でもここは ほとんど頂上といっていい地点だったらしくすぐに最高点に到着してしまった。送信施設の裏側 から入るとそこは小さな公園のようになっていてコンクリート二階立ての展望台がある。 MTBをうっちゃってさっそくそれに登る。

日差しが強いのは変わりがないが心地よい風が吹くために徐々に酸欠状態の脳が生き返ってくる。 たしかにここはすごい展望台だ。わずかに443.4mほどの標高なのだが一つ一つ見える山を数えていくと きりがない。特に正面(西方向)に見える親不知から五台山、鷹取山などの姿がすばらしい。 気分がすっきりしたので無線機を取り出して丹波の父たぬきさんを呼び出してみる。 おもしろいようにすぐにつながり車で上がって来るという。通行止めの看板のことを伝えて待つことに。

やってきた父たぬきさんとも屋上で同定を楽しむが暑くなってきたので一階に避難する。ここは 屋上部分が屋根になるためばつぐんの涼しさだ。「たぬきさん、お昼ご飯は買ってきたん?」 「いいや、なんにも買ってませんわ」と涼しい顔でおっしゃる。すると無線機からはこんどは 母たぬきさんの声が聞こえる。「昼御飯買って登ってきて〜」とこれで三人揃い踏みとなる。 三人でわいわとお昼ご飯をいただき、まんじゅう、アイスクリームのデザートまでいただいた。
展望台 ヤブ入り口
展望を写さず、展望台を写すヤブに突撃!!

ふと展望台の下を見るとこんもりとした盛り土がある。そこからこの展望台を写真に撮ろうと 草でぼうぼうのそこへ登ると足元に三角点がありました。「そうや、このピークには三角点が あったんや」と改めて気が付く。三等でした。

さて、下山をもう一本の林道で下るとそれも舗装なので面白くない。地形図では最初のコーナーから 破線ルートが下に伸びている。それを頼りに友政城跡(176mピーク)を目指す。取り付きがわからず うろうろしているとたぬき夫婦が見送りに車で降りてくる。「道が見つからへんねん」と言いながら ふと見るとテープが巻き付けてある。そこはイバラやぶの生い茂るとても道には見えない所であった。 谷のように見えるがその先は尾根になっている。

このわかりにくい入り口とは別に車でも進入できそうな幅の道がある。もちろん草ぼうぼうなので 一見分かりにくいが、それを行くと大展望の切り開きに出る。ひょっとしたら頂上よりすごいかも しれない。たぶん別の電波塔かなにかを建てる予定がそのままになっているのではないでしょうか。 たぬきさん夫婦もびっくりしていた。 とにかくこの日はおそろしく暑かったので残念ながら数分もいられなかった。元に戻る。

まさかこんな道とは思わずショートパンツにTーシャツだったが思い切って突入!!さっそくイバラの 餌食になるがしかたなし。地形図には表せきれない微妙な地形が続くが所々にあるテープが目印だ。 5分進んでは止まり地形図をにらむ。そんなことを繰り返してヤブ突入から30分後、地形図上の分岐に でた。右(ほぼ北方向)に進むと208mピークに鳥居マークのある尾根を辿ることになる。 正面が友政城のはずだがテープは右についている。 おかしいなあと思いつつ右にちょっと下ってみると、左に斜面にそって正規ルートが続いていた。 正規ルートとはいいながらヤブであるのには変わりなし。蜘蛛の巣を払いのけながら進む。 まったく乗車できず。
尾根道 友政の里
城跡に近づくと道らしくなる友政の里から振り返る

進むにつれて徐々に道らしき様子になる。顔は汗と蜘蛛の巣でベトベト状態。道が良くなってそろそろ 楽しめるかなあと思った頃、友政城・静かの森と書かれた道しるべのある分岐に出る。このあたり 一帯からは『友政城山の里』と呼ばれる里山を公園にしたエリアになる。もちろん正面の城跡を目指す。 すぐにこんもりとしたピーク(城跡)に到着。福知山からの街道を監視するには絶好の位置だったろうが 今は一面の雑草とシダヤブでとても落ち着ける場所ではない。 桜の古木も何本かあるが春には花が咲くのかしら?と思うほど樹勢は衰えている。

丸太階段を下って上水施設の横を過ぎ、あっというまに里に降り立つ。市島町のグランドゴルフ場 から県道に出て振り返ると太陽をいっぱいに浴びた稲穂の向こうに友政城から電波塔のある高谷山 が見える。山頂から1時間20分、さほどの距離がないのに下山にずいぶん手間取ったように思う。 やっぱり涼しくなってからの山だったようです。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


ホームにもどる