養父寺の石棺仏

所在地:小野市来住町
小野市の鴨池の近くといえばわかりやすでしょう。 水谷山養父寺は聖徳太子が建立したといわれていますが、現在は黄檗宗(おうばくしゅう) というあまり聞き慣れない宗派となっています。

本堂の真ん前に高さ4mほどの供養塔がそびえています。これは市の指定文化財で 貞和四年(1340)戊子六月七日と刻銘があります。

とりあえずぐるっと敷地内を歩き回りましたが目的の石棺仏はみつかりません。自動車で来たため 脇の道からお寺に入りました。ひょっとして正面の入り口にあるのでは?とそちらへ行くと・・・。

お寺から見ると一段低くなっているため見えなかったが、そちらへ向かうとすぐにそれとわかりました。 地蔵立像が左右に二体、階段を挟んで位置しています。

高さは160cmほどでしょうか。どちらも半肉彫りで、身体全体を浮き出させて細部を 線刻しているようです。蓮華座などはよくその彫りが残っていますね。

向かって右側は未開敷蓮華を持っているように見えます。左は錫杖のようです。 文字は彫られていないようですが、室町中期の作と言われています。

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