上宮木石仏

所在地:加西市上宮木

ちょっと判り辛い場所ですが、加西フラワーセンターから 加西中学校を目指してください。学校前の変則交差点から集落へ入った中にあります。 私も周囲をうろうろして、結局は近所の人に聞きました。

クランクに曲がる集落内の道、小さな五輪塔が十数基と右端に二基の石棺が目立つ。 一つは阿弥陀仏を現す「キリーク」という梵字一文字の種子仏。


もう一つがこの石棺底板に薄肉彫りされた阿弥陀如来座像です。 高さ120cm、幅75cm。菌糸類で表面がちょっと荒れている。顔は摩耗しているが、 二重の光背、印を結んでいる様子はよくわかる。


奥の石版が梵字の種子仏、手前が阿弥陀仏です。その真ん中に小さな石仏があるのが わかるでしょうか?ずいぶんと立体的な肉彫りなのが判るとおもいます。 これの表情が実は加古川の『見土呂姫の石仏』の表情にそっくりなのです。 たぶん同じ作者か同じ系列の石工じゃあないでしょうか。

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