千原峠の石仏

所在地:京都府天田郡夜久野町
とても不思議な峠です。兵庫の青垣町と京都の夜久野町を結んでいる峠ですが、 その鞍部は大岩がブロックしています。ところが写真のように そこには手堀りの隧道があります。千原峠〜千原峠〜梨木峠に レポートをアップしていますので、いっしょにご覧ください。

写真は青垣町側。そいつを夜久野町側に抜けると二本の下山路があります。

そして二体の石仏があります。

蓮の花を持った舟形後背の地蔵菩薩立像。顔は摩耗していて判らない。道標になっていて 『右 ぬかた かや道』、ぬかた(額田)かや(加悦)共に京都府の地名です。 『左 すえかすか』と読める。すえは末という近くの地名であるが、 かすかは????ひょっとしたら現在の春日町のことか?しかし春日町と呼ばれるようになったのは 最近のことだし第一距離と方向が違いすぎます。MTB登山の大柿さんは夜久野町の門垣(かずか)という解釈。 どうもこれが正解のように思えます。

表面の荒れがほとんどなくてツルツル状態。野ざらしの石仏にはめずらしい。 これも道標になっている。 二本の下山路があると書いたが、それの行き先を示している。『右 ちはら 左 すえ』 千原と末、どちらも夜久野町の地名です。

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