周遍寺参道の石棺仏

所在地:加西市
加西市の南、加古川市との境界近くに周遍寺という廃寺があります。廃寺とはいいながら加西市の 観光20選に選ばれているという変わったお寺です。その寺内にも四国88カ所の霊場を模した 石仏のある周遊路がありますが、なんと言っても主役はこの石棺仏です。

お寺の入り口からほぼ北に向かって旧参道があります。その参道を下りきった所にあると 聞いていましたが、覗き込んでみると竹が折り重なって倒れていて、いや〜なヤブの雰囲気です。 ここは県道にいったん降りてぐるっと回り込んでみましょう。

じつはこの参道と交わる県道は広いバイパスが出来てしまった為に廃道になってしまいました。 ガードレールでバリケードされているので車は入ることは出来ませんが 人間はもちろんフリーです。だんだんと雑草が生えてきていずれまったくの自然に帰っていくのでしょうか?

旧参道も廃寺となった今では使われていないためどこが入口が一般の人には判りづらいでしょう。 このへんかなあ・・・と目をこらしてみると雑草の上にちょこんと石棺の頭部分が見えています。 胸まである雑草をかき分けて近づきますと・・・・。

もうだれもお詣りしている感じはありません。なにせこの雑草ですから!! 前の部分だけ押し倒して写真が撮れるようにしました。地面に出ている部分だけでも 150cm以上はあるでしょう。石棺仏はいつもその大きさにまず驚きます。 彫りの深い地蔵菩薩立像ですが、なにせ鎌倉時代の作りだし、もろい凝灰岩のため顔はツルツルになっています。

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