所在地:氷上郡山南町 山南町坂尻の集落奥から袋小路の谷へ向かって 『林道坂尻線』を詰めていきます。すると林道の右手に駐車できる広場、左手の 植林奥の山腹にぽっかりと岩窟が口を開けています。 そして二体の石仏が・・・。一体は行者像。もう一体は一見してその姿形から地蔵菩薩と勘違い。 ところが足下をよく見ると二本の足でスクッと立っている。あれっ〜?なんやろ? 前垂れを後ろに回してマントにすると・・・・。 不動明王でした。炎の光背部分が無い(あるいは無くなった?)のでそれとわかりませんでしたが、 左手に牽索、右手には剣が決めてとなる。刃の部分は金属製のそれを差し込んでいたのだと思う。 表情はてるてる坊主のように簡素化されたもの。しかし近くで見るとなかなか味のある表情です。 うっすらと彩色の跡も残っています。 地元ではただのお不動さんとだけ呼ばれており、いつ誰がここを造ったのかまったく不明ということでした。 表紙にもどる |