大谷不動

所在地:加西市上万願寺町
加西市内を山探索のドライブに出かけていて見つけました。 ひなたぼっこしているおばあちゃんに話しかけると「この奥に滝と石仏があるよ」と教えられた 次第です。場所は上万願寺町北にある谷のドン突きです。
大谷不動滝

林道の終点には駐車場があり、そこから歩いて3分ほどで大きな小屋が見える。 ゴザが敷かれていて秋には紅葉と滝見が同時に楽しめそう。 滝自体はこぢんまりと小さい。
波夷羅羅漢

最初にあるのが波夷羅(はいら)。横の白杭には『天部衆(波夷羅) 人々を守る軍神』と説明がある。 一目見て思うのが円空仏。横に作者の名前が彫られているが円空仏のコピーでは ないでしょうか。持物がなにかよくわかりませんが、本来の波夷羅なら鎚を持っているはず。

次の羅漢像はいかにも素朴で見ていても飽きが来ないから不思議だ。
真達羅(しんだら)?横から見るとこっちにも顔がある

『天部衆(真達羅) 病魔を断ち切る軍神』とある。ところが真達羅なら索を持っているはずだが これは斧を持っている。しかも正面の顔以外に横にも顔がある。どう見ても円空仏の両面宿難 (りょうめんすくな)だと思う。両面宿難は二つの顔と四本の手足を持った飛騨の神様?です。
不動明王十一面観音

この不動は別名『出世不動』とも言われているらしい。さっそく拝んで近い将来の出世をお願いする。 石仏自体はさほど興味の範囲ではないが、横にある小さな行者像のほうが面白い。

十一面観音はまたちょっとタッチが違うように感じる。古代の中東付近にあったような 仏の表情が漂っている。

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