生野 七所庚申(大外)

所在地:朝来市生野町大外
生野の黒川に七所庚申なるものがあるということが判明してから ずいぶんと月日が経ってしまった。 それを探すのに労力を費やしてもいいのだが、それは自分の性分には似合わない。 山行きの途中で偶然出会うのが一番楽しいのだ。

そうやって、山行きの途中で長野 のそれと、簾野 は見つけることができた。 とはいいつつ、そろそろ本気モードで探しても良い頃だ。 たまたま昼前から中途半端な時間が空いたのでまずは大外から攻めてみる。

大外の集落はずれに『ささばた橋』がある。そこにある階段を登っていく。 実は階段の足元にも地蔵菩薩の石仏があって、そこには『右 やまみち 左くろかわ』とある。 さらに余談だが、近くには『黒川尋常小学校』の跡地もあるのだった。
階段を登ると赤い鳥居が一基あった。ということは奥に稲荷の社があるということか? その鳥居の左手に小さな祠があるのを発見。ちなみに正面の道を進むと 予想通りにお社があった。細い尾根なのに、ここだけ広くなっていた。
先ほどの鳥居に戻ってみる。祠は新しくて最近作られたもののようだ。 中にはお目当ての青面金剛があった。今は屋根付きの祠にあるが、長らく雨風に さらされていたのか、表面は風化が進んでいる。
上手の左右の持物がこれまでのとはちょっと違うようだ。上右手は錫杖のように見える。 さらに上左手は宝珠だろうか。また、すべて(七体の青面金剛)に言えるのは 中左手が何も持っていないということだ。本来なら?ショケラを持っている手なのだが・・・。
口をへの字にしつつも、なぜかシラーっとした表情の邪鬼。 もうどうにでもなれ!って感じなのでしょうか。 当然だが『行司作』の銘も確認しました。

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