巡礼尾の石仏 その1

所在地:氷上郡市島町・福知山市
観音寺山のレポートと共にお読みいただければ わかりやすいかと思います。

大内山田の奥にある 巡礼尾入り口の地蔵菩薩。頸の部分から折れてしまっている。 表情は摩耗のためほとんど判らず。彫られている文字も右は『施主村中』左は判読不明。 石仏と石灯籠とのあいだには石標もある。 それには『右 加もの庄  左 くさやま』とある。この石灯籠裏から 巡礼尾への道が始まる。20mほど歩くと下の石仏に出会う。


右手で巡礼尾の先を指しているのがなんともかわいい。先ほどの地蔵も 前掛けをめくれば同じような手をしていた。この石仏の表情は上から見るのと 座り込んで真っ正面から見るのとでは表情が違う。右には『志た(下) やまみち』 左は『のぼり じゅんれいみち』と読める。指の差す方向には道はあるが、 舞鶴自動車道によって分断されてしまっている。しかし、自動車道の 向こうには続きの道はあった。


大内峠の石室にあった石仏。弘法大師である。この峠は巡礼尾のなかの 一ポイントである。今回はこの尾根を巡ることが出来なかったが 近い将来には重点的に歩いてみたい。

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