宝積院の石仏その2

所在地:夢前町三枝草
引き続き宝積院の石仏です。奥庭に奇妙な石仏があります。
写真ではちょっとわかりづらいですが、どうやら僧侶の姿みたい。 立っているでもなく、座っているでもない。何かに背をもたれてくつろいでいるようだ。 表情はちょっとほほえんでいるように見える。 ここのご住職にでも聞けば由来がわかるかもしれません。
台座には『寛保四天(1744)甲子 二月八日○○○』とある。寛保四年は実際には 存在しない年号で延享元年が正しい。
山中に点在しているつぶれないかなあ
前回で三十三観音と三十三カ所観音の違いを簡単に説明したうえで、三十三観音を数体 紹介しました。実はここには三十三カ所観音霊場もあります。
それは宝積院西にある竹藪から第一番が始まって、山中をぐるっと半周して この裏庭に降りてきます。その石仏の様子は上の写真および 塩売り戻し〜行者山 にもあります。
聖観世音菩薩千手千眼観世音菩薩
左の石仏には『二拾八番 丹後成相寺』とあるが、それ以外にもなにやら彫られている。 実物を目にしてなかなか読めなかったのだが、後でしらべるとそれは御詠歌であった。 『波の音 松のひびきも成相の 風ふきわたす 天の橋立』

右のそれには『三拾二番 観音寺』、反対側には同様にこれにも御詠歌が彫られている。 『あなとうと 導きたまえ観音寺 遠き国より 運ぶ歩みを』

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