細川町の青面金剛

所在地:三木市細川町町
三木市細川町高篠付近です。

小さな敷地内には観音堂がある。塀もないので道路からすぐにその存在が確認できた。 お堂の他に宝経印塔、石仏、そして上部に仏の姿が彫られたこの石塔がある。

薄肉彫りされた像の下には『奉観音堂供養大乗妙典六十六部回国塔』とある。 観音堂が出来たのを祝って、大乗妙典(法華経)を書き写し、全国にある六十六カ所の 霊場に納経するために回国したという意味だと思う。

建造の年月日もひょっとしたら彫られているのかも しれないが、下に行くほど文字が読みとれなくなっている。 最上部には梵字が彫られているが写真の写し方が悪くてよくわからない。 たぶん大日如来を表していると思う。

さて、肝心の仏の像だが、これは青面金剛だった。六臂の持物(特に左手に持っているしょけら) でそれと確信できた。わかりにくいが足元には三猿をふまえているように思える。 三木市にもこれだけしっかりした青面金剛像があったんですね。

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