細川古道の石仏

所在地:三木市
三木市の細川町増田と志染町安福田を結ぶ古道の一番ピークの所にあります。 細川町で聞くと、この古道は『兵庫道』と言われているそうです。 この道自体が緩やかで急なところがないのでピークも判然としませんが、 全体から見るといわゆる峠部分です。

この道は地形図を見て言ってみようと思いましたが、石仏とはまったく偶然の 出合いでした。写真の黄色の道は三角点ピークへ、ブルーの道は細川町増田へ と続きます。白く裏返っているのは送電線巡視路を示す関電の標識です。

写真の石仏の数m手前にも同様の石仏があります。 そのどちらも道標になっていて、この峠にはいくつかの分岐があったことを 示しています。

『右 安福田(あぶた)三木  左 志染兵庫』と彫られています。 左方向は明確ですが、右はヤブになっているようです。


『右 小川吉川 左 細川脇川山』小川は美嚢川の支流の名前です。吉川は現在の吉川町。 その方向に下っていくと実際は細川町増田に降ります。そして細川の次の脇川山は『美嚢郡誌』に 出ている山名です。現在の細川脇川にはゴルフ場が多くあり、その中に呑み込まれた ピークの一つなのかもしれません。

横手には『加東四國順拝供養塔 細川中 施主順拝同行者十九人 世話人 ○○○』 『大正十年(1921)八月吉日建之』と彫られていた。最後に石仏は弘法大師のお姿です。

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