ひとえ坂の石仏

所在地:養父郡養父町
ひとえ坂とは養父郡養父町の満福寺から八鹿町の米里へ抜ける標高228mの 低い峠です。左近山の庄屋さん(今は亡き明治時代の人ですが)は学生の頃、この峠を 毎日越えて八鹿町の八鹿高校へ通っていたそうです。毎日通うとなれば

大徳山 という山の下山時にこの峠に訪れました。境界の尾根を忠実に辿っていくと ドンピシャでたどり着けました。まるで今でも使われているような峠でどちらの 方向へもきれいな道が延びています。

そこにあった道標がまず目にとまりました。のぞき込んでみますが なにが彫られているかまったくわかりません。異体文字と呼ばれるものですが 本来誰にでもわかるようにするのが道標の役目なのにわざと難しい文字にするのは なぜでしょう??

そして次に発見したのが、この自然石に彫られた石仏です。舟形光背の石仏を見慣れていたので まん丸の自然石のこの石仏はあやうく見逃しかねません。

幡を持物とした薄肉彫りの地蔵菩薩座像です。この後道路脇でも同じような石仏を見たので、このあたりでは こういった形の石仏はめずらしいものではないようです。右には『米里村 大田利左ヱ門』と願主の名前が 彫られている。名字があるところから明治以降のものかもしれません。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


表紙にもどる