行者岳の行者堂

所在地:朝来郡朝来町多々良木
行者岳からの下山途中にこの祠がありました。

行者岳頂上にはなんら宗教的なものはありませんでしたが、多々良木ダムへの下山道途中、 606mピークより200mほど頂上よりにあります。この辺りは大岩、岩壁の連続でいかにも 修験の山という雰囲気があります。祠バックの大岩の割れ目最上部にはさらに木製の小さな祠が あります。

大岩には棚が掘られていてそこには行者像、弘法大師像、さらに子供の菩提を祀る 地蔵菩薩立像(昭和十一年十一月建)と不動明王もある。お堂の中には中央に鏡、 両サイドには木製の行者像、不動明王などがある。

この行者堂からの下り道途中には丁石仏が途切れることなく置かれている。 最初の一丁の石仏には『明治二十六年七月十八日 多々良木村・・・・』とある。 道中他にも不動明王が二体ほどあった。素人が彫ったと思われるほど シンプルな表情をしている。

大きな石盤を積み木のように積み上げた石のお堂はいまにも倒れそう。なかには宝塔を 両手に包み込むように持っている弥勒菩薩の像があった。

多々良木ダムの周回道路に出てくる。ここには丁石仏(二十四丁)がある。 光背には『右 さん志よふ(山頂?山上?) 左 くろかわ』とあった。 ここで終わりかと思ったが車を駐車している歴史資料館までの道中に数体の 石仏があった。最終どこまであるのかは不明である。

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