円城寺峠の石仏

所在地:出石郡但東町・京丹後市久美浜町

兵庫但東町と京都久美浜町を結ぶ円城寺峠に行ってきました。もうほとんど廃道と言っていいような 雰囲気です。深い切り通しの斜面は崩れているところもありますが、昔からの石垣がかろうじて残っている 部分もあり、それが唯一の人工的な所です。

その石垣から染み出すように水が出ているため地面はじゅくじゅくしています。苔で覆われた石垣の一部が 窪みのようになっていてそこにある苔の固まりはなにやら人型をしています。 近寄って見たら石仏でした!!石仏はないか?と目を皿のようにして探しているので そこへ目が行きましたが、普通の人なら目にとまるようなところではありません。

だれですか?アフロヘアーの石仏だなんて言っている人は。顔の部分だけ苔が無いってのも、 やはりだれかに見つけてもらいたかったからでしょうか?ふふふ・・・・、ちゃんと 私が見つけてあげましたからね。・・・・でも、銘文とかが無いか調べたかったのですが 苔を全部取り払うことは出来ませんでした。

峠を下りきった民家の横手にあったのが左の道標です。『明治三年十月日   右たんごくみ道   丹波私市(きさいち)村  願主上原辰右衛(門という文字が隠れている??)』

その民家から数分ほどである県道との出合いには右の道標がある。これは簡単。 『右 宮津なりあい』は西国三十三カ所の成相寺のこと。


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