所在地:朝来市生野町小野 生野町を通過する国道429で銀山湖へ向かっていると、心の声が『右に曲がりんしゃい』と言う。 そこは生野銀山の観光坑道への曲がり角。心の声に従って曲がってみると、橋を渡ってすぐのところに 『庚申堂』と小さな看板があった。 生野には『七所庚申』というのがあると聞くので、これがその一つかもしれず覗いてみることにする。 赤い前垂れを取ってみて、しげしげと眺めてみるが、正直なんの石仏かわからない。 ただ、生野にいくつかある行司作の石仏と非常に雰囲気が似ているので、表面にその銘がないかと 舐めるように探してみる。う〜ん、それも空振りでした。でも、そっくりやなあ・・・。 兵庫の生野になぜ広島のためじろうさんがこの石仏を・・・・。 生野の銀山に出稼ぎに来たのかなあ? さて、肝心の石仏ですが、一面六臂で坐像。蓮華座の下の丸みを帯びたものはなんでしょう? 最初は何かの菩薩かと思いましたが、よく見ると円形の光背には炎が彫られています。 てことは、明王か! うっすらと白と緑の彩色跡もありますが、愛染明王なら真っ赤に塗ってほしいものです。 愛染明王がどういう仏かは各自で調べてください。でも愛染明王の石仏はそうとう珍しい。 ここ兵庫県においては数体あるかないかだろうと想像する。その貴重な一体を偶然にも 見つけてしまった。心の声に感謝やね。 表紙にもどる |