三国岳

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『大名草』を参照していただくようお願いいたします。

2016.10.16.  日曜日  曇り  気温 ふつう

三国岳の山頂付近に林道ができたのはずいぶんと前のことで、私がそれを確認できたのは 2011年に青玉神社〜青倉神社 を歩いた時のことでした。

今回はその林道を使ってMTBで簡単に三国岳へ登り、グルーっと尾根周回を試みたいと思います。

日吉神社に駐車長野集落手前から三国を見る

スタートゴールは梅ヶ畑集落の入口にある日吉神社前のスペース。10時10分スタート。 登り口にある長野集落も過疎が進んでいて2軒だったか、3軒ほどしか民家がない。
林道の入口

集落を過ぎると林道の入口がある。平成29年まで工事中の看板があり、工事名は『千ヶ峰・三国岳線森林基幹道・・・』 となっている。名前の通り千ヶ峰からここまで貫通する林道で、なんのための林道なのかは不明。

昔はこの林道入口の右側に『三国岳山荘』という家があったのだが今はなくなっていて (今年の春ごろまではあったらしい)、倉庫のような建物だけが残っている。 林道に入ってすぐ右手にも小さな廃屋別荘があるがこれは昔通りに健在?だ。

写真の分岐を左に折れる路面の荒れたところもある

林道の途中には左に折れる分岐が二か所ほどあるが目的の分岐はさらに奥。 『こちら三国岳』なんていう親切な看板はあるわけないので注意が必要。 別途地図の『B』で左折。徐々に路面は悪くなるし方向的に三国岳から 離れていくので不安になる。
スイッチバック分岐『C』三国岳山頂

どこかでスイッチバックしないと朝来市から丹波市に入ってしまいそうだ・・・と、 その手前に望んだ分岐があった(別途地図『C』)。正面にも道は続いていたので 逆にそちらがどこまで行くのか興味あり。

スイッチバックで南方向に登っていくと稜線と合流したので一安心。ここから林道は稜線とつかず離れずで 平行に進んでいく(別途地図で確認してください)下山時は もちろん林道ではなく稜線にある登山道をダウンヒルの予定です。そして山頂には11時35分。 この林道が出来た当初は軽トラックでも登って来れたそうだがこの時点では無理っぽい。

丹波の踊り場『F』景色の良いところでランチ

山頂からは東方向が見えるもののカスミがひどくて近景しか見えない。 山頂の真下にある登頂に利用した林道はもうちょっと先まで伸びている。 そちらへ行ってみる。その終点付近が丹波の踊り場と呼ばれる場所のようだ。

言い伝えによると多可町鳥羽(とりま)にある青玉神社はこの山頂にあったとも 言われている。そしてその祭祀所?として播磨の踊り場、丹波の踊り場があった。 播磨のそれは場所も明確で看板もあるが、丹波は書物に書かれているだけで場所は不明だった。

2014年にこの 三国岳 に登った時にこの林道終点付近が丹波の踊り場ではないかと思っていたが 山寄上のお年寄りに聞いたところそうだとお墨付きをいただきました。 (池もあったそうだ・・・)

播磨の踊り場通過。(〇印は池の跡)『D』地点を再度通過。左は登頂に利用した林道

乗れます。その1乗れます。 その2

三国峠に到着

三国峠に着。山頂からここまでは一箇所急斜面の所がありますがすべて乗れます。 問題はここから。いくつものアップダウンを経て帰去来の碑のある峠まで行く予定。

三国峠から最初のピークを越えたところで工事中の林道と合流する。その隣接した 稜線箇所には工事人たちの糞尿だらけだった。本来なら移動トイレを設置したければいけないのに それをしていない!県に通知してやろうか。

工事中の林道と合流する梅ヶ畑越えの峠

梅ヶ畑越えの峠『J』に到着。左に下れば鳥羽の青玉神社。右に下ればほら滝から梅ヶ畑の集落となる。 いちおうここをエスケープポイントにしていたが余力があるのでそのまま前進を続ける。 ここまで登りは担ぎだが、下りは予想外に乗れた。

神河町と多可町、そして生野町の三町境界ピークがある。本来ならここも三国岳と呼ばれても不思議では無いが、 誰が名付けたか(千ヶ峰愛好会が命名?)槍ヶ峰というつまらない名前にされている。今回のルートで ここへの登りが一番えげつないがなんとか担ぎ上げた。

槍ヶ峰わずかにある展望

ピークでしばし休憩。 ここから南へ向かえばまたに山を経て千ヶ峰だが、西へ下って帰去来の碑がある梅ヶ畑越え(作畑側の呼び名)へ向かう。
『L』で稜線が分断。左下の林道へ降りる

しばらく下って現れた状況にびっくり。生野と神河の境界が分断されそうになっている。 その左下には林道が出来ていた。その向かう先はどうやら梅ヶ畑越えのようだ。 ならば歩きにくい稜線はやめて林道を利用しよう。

この林道は前述の『千ヶ峰・三国岳線森林基幹道・・・』の一部で、写真の赤土のえぐれた部分から あの工事中の林道と繋がるようだ。

帰去来の碑がある梅ヶ畑越えに到着

峠には14時30分着。ここから神河町側がよく見える。周辺の山には昔無かった作業道が たくさん見える。石碑を見たり、古い峠道の痕跡を探したりして、頃合いを見て林道ダウンを開始。
自動車はたいへんだがMTBは楽勝林道からほら滝を見る

車が来る危険性もほぼ無く気持ちよく下れる。スピードはどんどん上がる。 目の前に立派な牡鹿が現れるが逃げる気配も無くじっとこちらを見ている。 あの角で突かれたら間違いなくあの世行きだ。

あれよあれよという間にほら滝までやってきた。近くまで行こうかと思ったが 林道から眺めるだけにする。そういえば6年前にこのほら滝から三国岳へ登ったこともあったなあ・・・。 洞滝〜三国岳

廃村状態の梅ヶ畑(めがはた)集落を抜ける

梅ヶ畑集落を抜けてスタート地点の日吉神社には15時。

今回の三国岳の地図は こちら(約500k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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