笠形山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『粟賀町』を参照していただくようお願いいたします。

2015.11.22.  日曜日  晴れ  気温 ふつう

今回どこに登ろうかと 何カ所かの山行きを考えていたが、サッと登れて、サッと帰ることができる笠形に決めました。 そんでもって、グリーンエコー笠形に9時集合(集合といっても来るのはTQFさんだけ)ということで 最終決定となる。登りのコースは本谷から唐滝を経て頂上へ。下山は町界尾根を下って根宇野−牛尾を 結ぶ峠へ行ってみたい。
準備を済ませて・・・

駐車ポイントは誰もが利用するキャンプ場手前にある駐車場。ここからは扁妙の滝へも笠形山へも行けるのだが 本谷へは駐車場の前から薄暗い植林を下って林道へ出る必要がある。
これに気づいたハイカーはいるかな?昭和35年とあった

薄暗い植林の中にはおもしろいものがある。それは平成の天皇陛下が皇太子の頃のご成婚記念植樹の石碑だ。 『皇太子殿下 御成婚記念 粟賀中学校植林』とある。婚礼の翌年の昭和35年と彫られていた。 現在70才以上の地元の人なら覚えているかも・・・。 石柱横の踏み跡をたどれば楽に林道に出る。
分岐『B』に到着生活道だったことがわかる

別途地図にある『B』地点にはこんな石柱もあった『右 うしの 左 山道』。造られた年号が 彫られていないが、道という字が異体字でないことから近代のものだと思われる。 我々がこれから向かうのは左の山道だが、右のうしのへの橋は落ちてしまっていた。

道標の言うところの山道方向へ歩き始める。この谷には三つの砂防堰堤があるのだが、左岸には その堰堤への舗装道路があるのでそれを歩く。

三つ目の堰堤がすごいことになっている右斜面が崩落していた

その三つ目の堰堤が見えて来たときそこからあふれ出そうになった倒木に驚く。 どうやら右側の斜面が大きく崩落してしまった結果のようだ。そこをクリアーすると谷は 急に細くなって山の中の谷らしくなり杣道も現れる。対岸には大きな炭焼き窯跡があった。

杣道は不明瞭な箇所もあり、左岸から右岸、また左岸と何度も行ったり来たりを繰り返す。

右に左にと渡り歩くまもなく唐滝
唐滝

唐滝には10時20分。初めて見る唐滝は斜瀑で扁妙の滝とはまた違ったおもむきがある。 沢靴ならこのまま登って行けそうな感じすらする(もちろん私にはできないけど)。 何枚か写真を撮って先を急ぐ。
高巻きの杣道を行く滝の落ち口

唐滝の左手から登るという情報があったので適当な所からよじ登って行くと 踏み跡があった。どうやら昔の炭焼き用の杣道のようだ。これのおかげでたいした苦労もせずに 滝をクリアーできた。滝の落ち口から下を眺めてみるとさすがに高度がある。 GPSで確認すると滝の落差は60mと出た。
緩やかになり歩き良くなる流れの最後はこんな感じ

滝を過ぎると周辺の様子もたおやかになり気持ち的にも楽になる。流れは徐々に細くなり 唐滝の源流とおぼしき箇所も見てそのまま歩き続けて ハイキング道には11時25分合流。
人気の山なのでハイカーが多いこれを食べます

山頂には11時40分。さすがにハイカーが多い。ほとんど人のいない山ばかり行くためか だんだん人の多いことが苦手になってきているかも。そそくさと食事にとりかかるが 今日は、先日TQFさんの奥さんからもらったこちらのカップラーメン。

山頂から見る展望は昔と比べても特に変化なし。冬場のようにくっきりと見えれば写真の撮りがいも あろうと言うものだが、かすみもあるので写真は撮らず。 12時20分下山開始。

笠の丸を通過。黄色は笠形神社へのコース笠の丸から頂上を見る

グリーンエコーへの分岐も過ぎて笠の丸へ。ここに来るのは数十年ぶりかも。そのときは 笠形神社からここを経て頂上に行ったことがある。今回はここからさらに尾根を行く。
鹿ヶ原コースとの分岐

するとまるで神社の鳥居のようなゲートが現れる。 その向こうには東屋があってハイカーが一組休んでいた。 それは『鹿ヶ原』と書かれたゲートでそれを進むと仙人滝へ行けるそうだが そっちへは行かず、我々はここから道の無くなる白矢印方向へ進むのだった。
作業道が現れる

わかりにくい所もあったりして別途地図を見てもらうとわかるように軌跡がちょっと 乱れていたりする。さらに進むと突然『J』地点で作業道が現れる。あとでわかるのだが どうやら『K』の峠にその入り口ががここと繋がっているように思える。
峠に到着

峠には13時40分着。峠の名前は知らず。見てわかるように向かって右側は 舗装された市川町、左は真っ暗な植林の神河町。なぜこの舗装路が神河側に繋がらなかったのかも知らず。
峠にあった(市川町側)石仏

先行していたTQFさんに「石仏は無いやろか?」と叫ぶが、市川町側に石組みの祠があるのを自ら発見。 あわてて駆け下る。そこには首の無い弘法大師像が 半分土に埋まるようにあった。やはりここは往来のある峠だったというわけだ。
こんな標識も転がっていた展望地とはここのことかな?

祠のそばにはこんな標識も転がっていた。展望スポットとはこの峠のことだろうか?共有山、河内山とは どこのことだろうか?
峠から神河側の下り成婚碑から駐車場へ

峠からグリーンエコーはの帰路は市川町側の舗装路とは真逆の悪路だったが、 所々に道の痕跡を示す石垣が残っていたりする。やがて砂防ダムとの三叉路に到着すると 気持ちもやれやれ。林道から成婚碑のある植林をよじ登って駐車場には14時20分。 TQFさんはそのまま帰路へ。私はグリーンエコーの温泉に入って帰りました。

今回の笠形山の地図は こちら(約190k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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