白口から金香瀬へ

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『生野』を参照していただくようお願いいたします。

2014. 3.16.  日曜日  曇り時々晴れ  気温 ふつう

生野活性化のイベントとして相沢古道がハイキングに利用できないだろうかとジローさんからの提案があった。 相沢古道とは作畑から白口峠を経て、山の尾根道から谷へ下って金香瀬、そして相沢へたどるというもの。 その全容は2012年に 白口峠〜相沢町という レポートにまとめています。

今回はハイキングにできそうな道かどうか下見のイベントですがfacebookでイベントとして載せると 三人ほどの奇特な方が参加してくれた。 シルバー生野の駐車場で待ち合わせをし、ジローさんの車で白口峠を目指す。

白口奥にある萩谷の入り口

予定では作畑側にある相沢への道標を見てから峠へ折り返し、そこから歩く予定だったのだが・・・。 白口集落を過ぎると舗装路にはけっこうな雪が残っていたのだった。ノーマルタイヤのジロー号では 進むことができず。仕方なく萩谷から歩くことにする。
何度か流れを渡る
昔はこの石垣の上には住居があった?

この萩谷を歩くのは10数年ぶりだと思う。はたして道があったのか、なかったのかすら記憶にない。 谷の真ん中には川があり、その両側は丸石が積み上げられた平坦地となっている。 白口はその昔は白口千軒と言われていたが、ここもその一部だったのかもしれない。

丹念に周辺を眺めながら谷を詰めていくのだが、ここには鉱口らしきものが見当たらなかった。 そのためか川には上水のための取水口があったりする。

馬の背に到着

谷が大きく二股に分かれる所は地図に従って直進。いつのまにか石垣も無くなり急斜面を登っていくと 稜線が見えてくる。そこは馬の背と呼ばれている峠で、そこを越えると菅町から上生野へ通じる。 今回はこうやって白口から登ってきたが、 ほんとは白口峠から『覗きの御大師さん』(過去のレポートを参照してね)経由でここへ来る予定だった。
とても歩きよい道だ
第二の峠に到着

作畑、白口、菅町の三方向の人たちが歩いた尾根の道は踏み跡も明確で数百年を経た現在でも非常に歩きよい。 そして、いよいよ金香瀬の谷へ下る二つ目の峠に到着。ジローさんに時間を聞くとまだ余裕があったので 性急に下ることはせずにちょっと寄り道をする。
向こうにそびえるは高畑山

今回のコースはまったく展望が無いので、寄り道はここ。白口集落の真上にある伐採地で 西に展望が開けている。ただ残念なことに春の霞で遠望は無かった。 再度、第二峠へと戻る。
第二峠からの下り

前回同様に第二峠からの下りは間伐材なのか風倒木なのかわからないが倒木の嵐だった。 さらに始末が悪いことに残雪がそれらの上にあって、無造作に踏むとズボッと踏み抜いてしまうのだ。 倒木のためか、水に流されてしまったのか、古道の跡はまったく見いだすことは不可能で ともかく前進あるのみ。しばし苦労を強いられるが崩れ落ちた古い抗口を過ぎるとなんとか普通に歩けるようになる。
これが蝦滝か?!二つ並んだ甌穴

歩きよくなってすぐに現れるのがこの滝。周辺にある雑木のために写真写りが悪いが まあまあの小滝だ。これが古地図にある蝦滝だろうか?

初回の歩きではこれが蝦滝だと思っていた。が、今回この下でさらに大きな滝があったので 前回の確信が揺らいだのです。

その滝は古道からは周囲の木々が邪魔で写真が撮れなかった。目視の限りでは 直瀑ではなく数段の段瀑のようにも見える。さらに水量が蝦滝よりも多く、 どうやら本流とは違う所から落ち口があるように思えた。ひょっとすると抗道の水抜きからの 水かもしれない・・・。

そういう疑問がわくとまた調べに行きたくなってしまうのが困りもの。 さらにはもう一カ所この近所で大師の石仏があるという話もあって、それも 探しきれていない。

石仏を探すので周辺をくまなく見たが・・・
こちらの谷にも石垣が
こんなでかい抗口跡もある
危なっかしい橋を渡ると林道の終点だ

今回の結論としてはハイキングには適しているとは言えないルートだが、別途地図の『C』〜『E』のあいだを 別のルートで結べばけっこう使えるように思える。さらにはあの滝周辺の雑木をきれいにしてやれば 良い感じになるんだけどねえ・・。

3月23日追記:別途地図の『C』から『E』のあいだは倒木などで道らしきものは無かったが、 それは長い年月でそうなったものと思い込み難儀しながら歩いたのだが、後日ジローさんから送られた古い地図を見せてもらうと 、緑の線ルートが古来からの道のように描かれていた。我々はまったく道の無い所を歩いていたのか?! ひょっとしてその正解と思われるルートには前回も今回も見つけることの できなかった第二の大師石仏があるのかも!!

今回の白口から金香瀬への地図は こちら(約85k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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