はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『広根』を参照していただくようお願いいたします。 2013. 2. 3. 日曜日 晴れ 気温 暖かい
調べてみたら11年ぶりの山下古道だった。ここを今年初のMTBに選んだのは、久しぶりということもあるが、 今年のMTBラリーに採用された新コース試してみたいこともある。過去のコースと加えると3周ほど出来るので まあまあ遊べそうだ。
車で北摂まで来る私にとっての難題は駐車場所だ。大きな声では言えないが、今回は川西郷土館の駐車場をお借りした。
ここは昔、たしか銅だったかの精錬を行っていたはずで、駐車場の地面には大量の鉱滓があるのだ!
こそこそと準備をして9時25分スタート。
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川西郷土館駐車場 | 地図の『B』は白矢印方向へ |
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ほんとはこの駐車場横にある平野神社からも登り口があるのだが、まずは山ぎわの道を東へ進む。次にある薬師堂の登り口『A』もスルーする。 その次にある『B』の登り口もまたまたスルーする。これから先は地形図にも道の表示はないが、実際は水路に沿って道が存在している。 私のもくろみはこの水路の道が光風台まで続いているのでは?という勝手な思いこみを確認したいために このコースを進んでいるのだった。 |
水路に沿って道がある | 堰堤で行き止まり?? |
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右下を流れている初谷川の向こうには能勢電鉄が走っていて、時々電車の通過する音がする。 それが無ければまさしく山の中そのものなのだが、電車の音がするのがなんとも違和感で不思議な感じ。 ある程度予想していたが、道は堰堤の出現『C』でいきなり終わる。堰堤の向こうには能勢電のトンネルがある。 ということはあの向こうは光風台の駅というわけだ。
堰堤の上に登る。地元の人ならここから光風台に出られる秘密の小径なども知っているのかもしれないが、
それを探索する時間ももったいないので、ここから山へ担ぎ上げを敢行する。
(後日、新川氏に聞くと堰堤から光風台へ出る道もあるらしい)
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『B』からのコースと合流 | 三角点ピークから下る |
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あまりおすすめできないコースだったがなんとか『B』からの道と合流できた。 242.0mの三角点のある山頂へ向かうコースを行く。そこには携帯かなにかの電波中継施設があった。 三角点はどこかと探してみると、道から外れた転がり落ちそうな山の斜面にあった。 四等三角点、点名『保ノ谷』。こんなところにあって三角点としての役目は果たしているのだろうか?
電波塔ピークから直滑降のようなまっすぐの坂道を下る。今日初めての下りだ。赤土がタイヤの
ブロックの間に埋まる。下りきった鞍部にはグリーンの金網が立ちふさがっていた。
右を見れば光風台は目の前、左は湿地帯のようで、その奥には池があるはず。
とりあえず目の前の道を登ってメインの尾根に乗る。
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メインの尾根は乗り放題 | 50名のツアー |
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いきなり乗り放題となる。途中にはいくつかの分岐もあって、初めてならちょっと迷うかも。 問題は235の分岐だ。235手前の分岐を意識せずに普通に走ってしまうと『A』に下る尾根に乗ってしまう。 ちょうどその手前で50名のツアーに出会ってしまい、ついその間違いをして分岐を行き過ぎた。 ツアーに遭遇したとき、リーダーとおぼしき男性が後ろを振り返り「自転車が来たから横に避けて〜」と叫んだ。 私は「いいですよ、横に避けますから通ってください」と言い、挨拶を交わしながらツアーが通るのを待った。 一般道路で自動車は歩行者の通行を妨げてはいけない。別に法令があるわけではないが、山道ではMTBは ハイカーに対して同様の配慮が必要だ。
帰宅してなにげなくYoutubeを観ると、北摂の山を走るMTB'erがいた。驚いたことに彼は正面からやってくる
ハイカーにスピードを落とすこともなく、ましてや止まることもなく通り過ぎた。きっとハイカーは
苦々しく思ったことだろう。ひょっとしたら怖い思いも持ったかも。
こういう輩が多くなったから山でのMTBの評判が落ちたのだ。MTBを始めた20年前には
こんなバカはいなかったのだが・・・。
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土橋を渡ると次の分岐だ | 三角点に寄り道 |
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ほとんどアップダウンもなく気持ちよく走る。尾根にある土橋を走り抜けてしばらくすると 2度目に分岐となる。目的の山下城趾方向は左手だが、右にある三角点ピークに寄り道だ。 四等三角点『大昌寺』。いつのことか解らないが写真でわかるように2mほど移動した形跡がある。
たしか11年前はこの三角点近くのどこかからダム方向に展望があったので、それを 期待したのだがどうやら木々の成長がそれをうばったようだ。 |
山下城趾へ向かって走る | ここを左へ下る |
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分岐に戻って山下城趾へ向かう。こちらのコースは赤松の尾根で空も見えるし、鳥脇山方向も よく見えて明るい尾根だ。 ここで舎羅林山の矢問さんと無線が繋がる。下山後矢問さんと落ち合う約束があったので その連絡だ。
この尾根ももちろん乗れ乗れで、このまま直進を続ければ
山下城趾(龍尾城とも言う)へ行ける。今回はパスしたが、曲輪の手前には二重の堀切があったりして
思いの外広大な砦跡だ。そのその二重の堀切のちょっと手前にある分岐(見逃しそうな)を左へ下る。
城跡からも下るコースはあるのだが、新川氏によるとこちらのほうがよく乗れるというのでこちらを 下る。気持ちよく下りきって林道に出る。そこからすぐに写真のポイントとなる。 すぐそこが駐車場でほんとうなら平野神社社殿の右奥にある小さな赤い鳥居からが本来の登り口だ。 大昌寺の白い外壁に沿って三十三所の石仏巡礼道がある。 が、写真のようにUターンするように神社奥へ行くと巡礼路へのショートカットコースがある。 |
秋葉さんの社がある | ずんずん進もう |
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石仏を愛でながらMTBを押していく。石の鳥居を抜ければ小さな広場に秋葉の小さな社がある。さらに巡礼路は続き。 最初の分岐となる。そこを右に下れば巡礼路の続きとなって善源寺に下る。とうぜんそこはパスしてさらに登る。 二つ目の分岐『I』からの下りは3周目に利用しよう。そのままさらに進めば見覚えのある分岐『E』に到着。
そこから235まで逆走。何度もここに来ている人ならロータリーのようになったここの分岐は承知だろう。
走る方向によってはショートカットでそれぞれの尾根に乗ることが出来る。
(言葉ではわからないと思うので実際に周辺をうろついてみよう)
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235から下る | もう止まれない!! |
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地形図でわかるように一直線に、しかもゆるやかな下りの尾根だ。気持ちよく下りきると 薬師堂にゴール。ここから3周目が始まる。と、言いたいところだが、矢問さんと落ち合う時間が せまっているので、今日は2周だけにする。途中でお茶休憩もしたが、郷土館の駐車場には12時10分着。 探検気分ですべての踏み跡を探るのも良し、紹介した乗れ乗れルートを楽しむのも良し。 ただし、前述のようなバカでなく、良識あるバイカーに楽しんで欲しい。
今回の山下古道の地図は
こちら(約130k)
でごらんください。 |