はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『福住』を参照していただくようお願いいたします。 2013. 3. 3. 日曜日 晴れ 気温 寒い
とある理由でこの山に登ることにした。同じ登るならいつもと違うルートで登りたい。 辻の集落には四本杉という巨木があるという。それを見学ついでにその近くから 登ってみようと考える。この周辺、 国道372沿いには巨木が多い。波々伯部神社の杉とか、安田の杉などだ。
弥十郎からぐるーっと反時計回り周回するので下山は小野奥谷の集落とする。
そこに今回同行のTQFさんの車をデポ。近所のおじさんの好意で空き地をお借りする。
辻に戻って四本杉の看板の前に私の車を止めて歩き始める。9時05分。
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電撃柵の向こうに赤い稲荷の鳥居 | 天然記念物の四本杉 |
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赤い鳥居をくぐると一対の石灯籠がある。そのむこうに天然記念物の四本杉。 さらにむこうには小さなお社がいくつかあった。稲荷社だが、天満、愛宕、秋葉・・・ などが合祀されている。周辺にあったものが明治の合祀令でここに集約されたのかも。
四本杉の説明板には推定樹齢700〜800年、幹周り9m樹高30mとある。 高さ4mの所から4本に枝分かれしていて、それぞれはほぼ同じような太さだ。 なかなかきれいに4本に分かれているシーンが写真に撮れず、三本に見えたり、 二本に見えたりでちょうどお化け煙突のようだ。 |
堰堤を過ぎて・・・ | きつい登りだ |
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稲荷社の前にある林道を上っていく。堰堤を過ぎても谷に沿って林道は続くが、地形図を見ると 徐々にきつくなっていて、奥に行くほど大変になりそう。そこで、林道はあきらめてすぐ横にある支尾根に取り付く。 谷を行くよりはマシだが雪で滑りやすい急斜面は登りにくい。
前を行くTQFさんが声を上げる。追いついてみると目の前にシングルトラックが横切っている。 MTB的にみるといかにも乗れ乗れといった感じだ。あとでわかるのだが右方向は畑市へ下っているようで、 反対の左方向はどうみても弥十郎山頂へ行くようなのでこれを利用して進む。 |
切り通しがあったりする | 途中にはいくつか標識がある |
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雪が積もっているが明確な道だとわかる。途中の尾根を横断する所などでは切り通しなどもあったりする。 これほどまでに入念な道って、ひょっとして昔はキンマ道だったのか?
地図の『C』ピークに立つ。ここにも標識があって『畑市』と『辻』の二方向に別れている。
その後の情報によると辻方向の尾根は倒木がひどいらしい。逆に畑市方向はしっかりとした道で
MTBでも楽しめそうだ。今回のように登りの場合は大丈夫だが、『C』ピーク(弥十郎北峰と言うらしい)から畑市へ下る場合
火ともし山の尾根に入りこみやすいので注意が必要だ。(後日、新川氏がそのトラップにひっかかった)
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地図『C’』の分岐 | 山頂に到着 |
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メジャーコースである洞窟からの道との三叉路(地図の『C’』)に到着。雪の上には足跡もなにも無いので こちらからの登山者はまだいないようだ。実は、このコースで新川氏らMTB三人組が クワモンペからやってくるはずなのだ。そのサプライズもあって今日はこの山を選んだのでした。 やまあそ隊が先着で山頂には10時30分。 |
雪の三嶽がきれいだ | 縦走路を行く |
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今日は篠山マラソンの日だ。ボランティアをやっているDQKさんと無線が繋がる。 スタート時の花火を見たかったが今年も見られなかった。時間もちょうど今時と思っていたが 山頂から市街地方向は見えないのかも・・・。
寒くなっていたので我々も山頂をあとにする。
この雪なので新川氏たちも来ないのかも。
雪で道が見えないような箇所もある。縦走路の記憶がなくなっているので どっちへ行けばいいのかわからなかったりする。とうとう『ハハカベ』の石碑も見逃してしまったようだ。 こんな日でも数人のハイカーとすれ違った。足跡から篭坊温泉からのようだ。
突然青いネットが現れてその向こうに見たことの無い林道が現れる。ありゃ〜って感じだ。
とりあえずネットを越えてそこで昼食。11時半。実はこの頃、新川隊は我々から遅れること小一時間の
後方をMTBを引きずるようにして歩いているのだった。変なコースで弥十郎の頂上に来ている足跡を見て
「これはきっとやまあそにちがいない」と話していたそうだ。
食後、縦走を再開。 稜線と平行して存在している林道は地図の『F』で終点となっていた。この林道の始発はもちろん辻の集落奥からに違いない。 ということはMTBなら乗車したままこの地点まで来ることが可能とういうことだ。そして ここは篭坊温泉への下山口でもある。昔、ここから下った記憶がよみがえってきた。 |
次は農文塾分岐だ | 農文塾分岐地図『G』 |
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農文塾分岐には12時20分。まだまだ時間はたっぷり。昔、ここから北にある北中山というピークまでMTBで行き、 そこから農文塾まで下り返し(乗れた)、農文塾へ下った記憶もよみがえってきた。 我々はまったく足跡もない北尾根を黙々と進む。
この北尾根から弥十郎の山塊を写真に撮したかったがあまりよいロケーションは無く723ピーク
(シドロ北峰)には12時45分。
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723シドロ北峰 | 下山尾根。ようやく道らしくなってきた |
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663ピークの飛曽山から激下り斜面を降りて478.9三角点ピークに行くのが普通?かもしれないが、 車を小野奥谷にデポしたのは飛曽山手前から派生する北尾根を下ってみようと思いついたからだ。 新川隊は663から激下り斜面をMTB片手に下ったそうだ。我々の足跡をその手前で見失って どこに降りたのか訝しく思ったそうだ。
下り始めは単なる斜面で踏み跡は皆無。ちょっとでも方向を誤るととんでもない所に行くので
最初は慎重に。やがて尾根がしっかりしてきて、踏み跡も現れ始める。
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うわばみに食われる | にごり湯、泥湯もあります |
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おもしろい岩を発見。今年がへび年だからと言うわけではないがどうみても大蛇、うわばみのように見える。 これのおかげで干支の山行きは成就? 下るにつれて道はしっかりとしてくるが長年放置されているために状態は悪い。 標高390mぐらいで左に大きく折れて谷に降りる。 |
熊野神社の危ない石段 | 無事下山のお礼 |
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堰堤の脇を抜けて林道から害獣避けのドアを抜けると熊野神社の案内板があった。 熊野本宮より永享年間(1429〜1440)に勧請されたという歴史のあるお宮だ。 表参道の石段は見るからに今にも崩れそうで 危なっかしくて怖い。全部で108段あるのは単なる偶然か? 無事下山のお礼をして駐車場所には14時10分。
今回の弥十郎ヶ嶽の地図は
こちら(約180k)
でごらんください。 |