はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『笠原』を参照していただくようお願いいたします。 2011.12.25. 日曜日 晴れ 気温 寒い
古法華は近場にもかかわらずなかなか訪れる機会がない。過去のレポートを探ってみるとこういうのがあった。 2005年の 古法華周回 。それがなかなかよかったので、翌年には 古法華オフ も行いました。あと歩いていないのはどこかなあということでコースを考えて見ました。 |
収蔵庫の裏手から登る | 善防山を振り返る |
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古法華のアトリエ館下の駐車場がスタート地点。8時40分スタート。笠松山に登るには いくつかのルートがあるが今回は最短のコースで登る。日本で一番古いといわれている石仏が 安置されている収蔵庫の横手から登る。 ここをハイクするなら絶対にこの石仏を拝観するべしなのだが、そういうハイカーのレポートは見たことがない のが残念。
上の方で声がするので先行者がいるようだ。途中で追いついたがそれは地元のおじさんたち。 手ぶらで登っているので毎日している散歩というかんじ。写真を写しているうちにまた先行される。 二等三角点、標高244.4mの笠松山には9時05分。頂上にはおなじみの展望台があり、三角点は その下に地味にある。 |
東から北方向の展望 |
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おじさんたちも下山したのでそれと入れ替わりに展望台に立つ。風が強く、冷たい。笠形には雪が見えないがその奥の 段が峰、千が峰は雪で真っ白だ。ここから北に向かえば2005年のルートになる。目を凝らすとその途中にある 権現堂も見えた。今回は展望台の根元にある標識に従って大柳ダム方向に下る。 その途中から西尾根に乗って古法華西駐車場へ下る。 |
鞍部は四差路で右に進む | イラスト地図だとこんなふう |
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急な下りで歩くというよりは滑り落ちているかんじで鞍部に着。西尾根に乗るには右に折れて(大柳ダム方向)、 その途中から右の尾根に乗るのが良いかな??四差路から右折れすると歩きよい遊歩道だった。 気がつくとだいぶ行き過ぎたようであわてて引き返す。ちょうど取り付きやすいポイントがあったので そこから尾根に乗る。9時40分。ここからさらに北へ下れば採石場の林道に出るはずだが踏み跡はなかった。 |
大柳ダムへの遊歩道は快適 | 尾根は問題なく歩ける |
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尾根にはうっすらと踏み跡がある。これなら問題なく歩けそうだ。ハイカーによるマーキングも皆無で気持ちが良い。 予想したとおり岩場が出現すると展望も広がる。後ろを振り返ると笠松山の展望台に人がいるのも見えた。 今回のルートだが、ほんとうは西駐車場がゴールではない。途中の枝尾根の先端にある『女嶽』が目標なのだ。
その女嶽へ向かうには『D』の鞍部からいったん大柳ダム湖へ下るか、あるいは『E』ピークから
下って行くかだが、その鞍部『D』からダム方向はすさまじいシダ藪なのでこの案は却下。
で、『E』ピークへの枝尾根を見るとよだれが出そうなザレたつり尾根だ。ところが『E』ピークから
女嶽へ下るのがここから見る限り危なそう。単独なので安全を考慮してこれも泣く泣く却下。
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女嶽を確認したが・・・ | 気を取り直して194へ向かうぞ |
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しばらく展望を楽しみながら歩いていると194のピークが見えた。そこは岩のピークで展望もよさそうだ。 そこに向かう枝尾根も先ほど同様のザレたつり尾根だ。気を取り直してそちらへ向かってみる。 風がさらに強くなってつり尾根では帽子が飛ばされそうになる。セルフの三脚も何度も倒れる。 さらには身体も持っていかれそうな感じ。 194は南向けで風も弱くて日も照ってここで食事が良さそうだ。10時35分。 |
稜線を離れてつり尾根を歩く | 194は目の前 |
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軽食をして無線もしてみるが時間が早いのか誰も繋がらなかった。 掲示板に書き込みをし、オカリナを吹いているとどんどんと寒くなってきたので 稜線へ戻ることにする。
ここまで歩いてきて古法華にある道路へのエスケープできそうな道はなかったが、 『F』で南に下るよさげな道があった。これで下ろうかとも思ったが稜線にはまだ踏み跡が 続いているのでとりあえず歩き続ける。
西駐車場が見えてきてきた。このあたりは里の人が登ってきているのかマーキングやらナタの跡なども
ある。ところが突然踏み跡が消失する。しばらくまっすぐ進んでいたが駐車場から離れているので
引き返し、適当なところで南に下る。これが激ヤブだった。
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西駐車場が見えてきた | 激ヤブを下ると!! |
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久しぶりの激ヤブ体験だった。全身ごみだらけで下り終えるとこれまた突然に遊歩道に出た。 予想もしていなかったので驚いたが、どうやら廃道になった 古い遊歩道のようだ。入り口がどこか確認してみると西駐車場の入り口付近から始まっているようだった。 もう誰も知らない遊歩道を歩いてみる。 |
廃遊歩道にある橋 | ここも遊歩道 |
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廃遊歩道は芝の広場に出て終わった。そこから舗装路を歩く。このまま駐車場へ戻るのではなく、 ダムの堰堤から『女嶽』へ登れるかどうか確かめてみたい。 |
舗装路から離れてダム方向へ | 堰堤に到着 |
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ダムの堰堤から『D』へ向かっても遊歩道がある。昔ちょっとだけ歩いてみたことがあるが 途中で終わっていたような記憶が残っている。そちらへは向かわずに女嶽のある方向を見ると、 なんと道があった。昔は信仰の対象であったのでひょっとして祠かなにかあるかも・・・。 |
あそこに立ちたい | 高度感ばっちり |
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岩の根元付近に祠とかそれに類するものはなかった。どうやって登ろうかと思案する までもなく、上のほうから虎ロープが伸びていた。ということは誰かが頻繁に? 登っていることにほかならない。ロープは結構古びているので利用したくない。
岩場のてっぺんには12時35分。さらにこの上のピーク『E』にも登れそうだったので、 逆に『E』から降りてくるのも 簡単だったかもしれない。ここでコーヒーとおやつをする。舗装路は車も人もいないので ここにいる自分を確認してくれる人がないのが残念。
登るより降りるほうがやっかいだ。岩から生えている松にくくり付けられたロープは いかにも危うくて利用したくない。へっぴり腰でなんとか降りた。 そのまま堰堤を歩いて舗装路へ。そして駐車場には13時10分。 さて、この女嶽だが、別にいやらしい気持ちはなくてもちょっとHPには載せにくいたぐいのものです。 いわゆる女性性器にそっくりな岩なのです。ちょっと前に青倉の陽石をレポートしたばかりなので ここを思い出して来たことも事実ですが・・・。自分が立った場所も活字では言いにくい部位だなあ・・・。 古くは女性特有の病気に関する信仰があったようで祠もあったと聞く。 また、女に対して男の岩が無いのか?実はこの谷には『雄岩』という字(あざ)があるのですが どの岩(あるいはピーク)かはわかりません。
今回の笠松山〜女嶽の地図は
こちら(約115k)
でごらんください。 |