はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『智頭』を参照していただくようお願いいたします。 2011. 7.16. 土曜日 晴れ 気温 あづ〜い
ほんとは春に登りたかったのだが、梅雨明けのこの日になってしまった。時期的に猛暑間違いなし、 ルートのほとんどは日陰はないという。 ようするに一番良くない季節選んでしまったわけだ。しかも単独なので熱中症で倒れてしまえば そのままお陀仏間違いなし。今回はそのことだけに注意をして無理と思えば即撤退しよう。
智頭町にあるコンビニで車を降りたらその暑さに目がクラクラする。こんな日にMTBを担いで山に登って
大丈夫なのか?とりあえず
智頭町の観光案内所でゲットしたパンフを元に車を走らせる。
板原の集落で看板があったのでそこから舗装林道となる。
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登山口に駐車できる。白矢印が登山口 | 最初はダブルトラック |
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チラッと『進入禁止』のような看板もあったが気にせずに走っていくと 大型のダンプと3回もすれ違う羽目に・・・。そのたびにこちらがバックして道を譲る。 どうやら林道の奥で工事中のようだ。林道は途中から未舗装になるが普通車でも大丈夫。 目的の駐車ポイントに到着して9時40分スタート。
中田コースと呼ばれる
登山道は最初は細目のダブルトラック。轍が残っているので昔は自動車も登っていたのだろう。
標高550m付近から道は細くなってキャタピラー車の通行したような細い作業道となる。
ここまでずーっと押しだったが、下りはもちろん全乗りは間違いない。
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細い作業道となる | ちょっと走れるぞ。左手を見ると・・・ |
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伐採後?の山腹が広がる。ここをジグザグに登るのか? |
ここまで林の中で比較的涼しかったが急に明るいところに出た。暑いが道は水平となるので乗れる。 左手を見ると木がまったく無い伐採後の斜面が広がっていた。『頂上まで2590m』の標識から左に曲がって いよいよ伐採斜面を登るのだが、道がまったく見えない。周囲には似たような踏み跡がいくつかあるので はたしてこれが正解なのか?上に向かっているのは確かなのでMTBを担ぎ、草をかき分けながら進む。 |
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道が見えない | 伐採斜面の終点から後ろを振り返る |
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智頭町主催で年に一度のトレッキング大会があるというのでその時には整備されているのだろう。 今日はまったくのトレッキング大会ならぬガマン大会。 夏草のジャングルには閉口したが、風が通り抜けるのと、那岐山方面に展望があるので 案外気持ちよく登れた。しかも大きなジグザグなので登りでも乗れたりする。 |
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稜線に出た! |
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斜面コースの終点から熊笹をかき分けるとわずかの距離で稜線に飛び出る。10時45分。 なんとか無事に稜線までたどり着けた。ここまで来るのに用心のために おやつを食べたり10回ほども給水休憩をしたのです。普通に登れば40分ほどかな? |
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何度も目の前のピークを越える | ようやく反射板が見えた |
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稜線上は一本道なので間違うことは無い。とは言いつつ、ここも草深い。 登りは押しか、担ぎ。下りはもちろん乗る。そんなこんなで目の前にあるピークを一つずつ越していく。 もちろん全方向に展望があるので気持ちよい。
夏草のジャングルの隙間には足元にはカワラナデシコ、ホタルブクロ、オカノトラノオなどが咲いている。 何度か給水をしながらようやく反射板に到着した。11時30分。 |
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反射板が陰になって涼しいのでここで昼食 |
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三角点のある頂上まではまだ400mあると標識に書かれていたが、ここは反射板が陰になっていて 涼しい。展望も良いのでここで昼食とする。暑くて食欲もないので5分もすれば終わり。 無線機も取り出したが、充電をした電池を入れ忘れたので 単なるおもりだった。風が気持ちよいので気を取り直してオカリナをする。 こんな所で吹けるなんて優雅だねえ。
地形図を見ると頂上へ行くには一旦下って、急登りで頂上らしい。どうしようかと思案したが
せっかく来たのだから乗れなくても行ってみよう。
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三角点の頂上は目の前 | 頂上に到着 |
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三等三角点、標高906.5mの篭山には12時07分着。体調に気を遣いながらの登山だったが 案外あっさりと登ることが出来た。季節がよければここからさらに用瀬と智頭との境界尾根を西に 向かって縦走すればおもしろそうだ。いずればチャレンジしてみたい。 登頂できた証拠の写真も撮ったし、さて、下山しよう。12時15分。 |
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どうです!この乗れ乗れコース | 気持ちいいねえ |
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山頂から反射板まで戻り、小憩後いよいよ待望の稜線ダウンだ。スピードは決して出さない。 安全にしかも周囲の展望を楽しみながらゆっくりと降りるのが私流。 稜線と中田コースの分岐には12時50分。 ここまで良く乗れました。 伐採山腹コースも全部乗れます。夏草ジャングルもまるで波をかき分けるような感じで これが一番おもしろい。ただ足元の道が見えないのでミスすると斜面を転げ落ちることになるが・・・。
あまりにおもしろくて給水で止まっても、写真を撮るために止まることができなかった
(そもそもカメラを固定できる木がまったく無い)。
駐車ポイントには13時08分着。伐採斜面からは15分もかかっていないのかあ。
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智頭町から見た篭山全貌 |
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智頭町にはまだまだ興味のあるコースがいくつもある。少しずつそれらを歩いてみたい(あるいはMTBで) 。町内から見た篭山はそれは大きな山容で、MTBでまた一つ足跡を残せたことに大満足だ。
今回の篭山の地図は
こちら(約125k)
でごらんください。 |